志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

早く着きすぎてもダメ

こんにちは。

 

明日は国公立大学の二次試験ですね。

みなさんが実力を十分に発揮され,志望校に合格できることをお祈り申し上げます。

 

さて,何度かこのブログでも書いたことですが,最後まで絶対にあきらめないでください。私は国立大学二次試験の1日目が惨憺たる出来で,2日目を受けに行くのをやめようと思っていました。

それでも何とか受けに行って合格しています。

 

東大などの最難関国立大学では記述・論述問題が中心でしょう。思っていた以上にふんだんに中間点がもらえている可能性が高いです。また,仮にまったく見当がつかない問題が出されたとしても,粘って粘って考え抜いて,少しでも点数が拾えるように答案を作ることも大切です。

そこで1点でも拾えていれば,またその1点が積み重なれば,勝負の結果を大きく左右することもあるでしょう。

 

当日の朝の実戦的なアドバイスも書きます。

試験の集合時間が受験票に書かれているでしょう。遅れないようにと早く着く方,とくに不案内な場所へと受験しに行く方の中には,ものすごく早く着く方もいらっしゃるでしょう。

 

数年前に京都大学カンニング事件がありました。ある受験生がスマホを使用してインターネットの質問サイトに入試問題の解答を教えてほしいと書きこんだ事件です。

以来,入試の管理体制が厳密になりました。

早く着いても開場時刻までは絶対に試験会場に入れないと思ってください。寒い中で外で待ちつづけることになります。とくに北国で受験される方は大変でしょう。

 

余裕をもって試験会場に向かうことは大切ですが,開場時刻より前に着くことは避けるべきです。また,万が一早く着いてしまった場合には,駅前の喫茶店などを見つけて,暖かい場所で時間をつぶすことをお勧めいたします。

 

北海道では来週が公立高校入試本番です。もちろん高校受験生の方も,寒空の下で待つことのないようお気を付けください。

 

では。がんばってください。

興醒め

こんにちは。

 

最近の将棋ブームやインターネットの発達によって,将棋をお手軽に観戦できるようになりました。多くのタイトル戦はABEMAというインターネットのテレビが中継してくださいます。もちろん無料です。

 

ひと昔前は,結果だけを知っているのを約1か月後に将棋雑誌を買って棋譜を並べてみたり,中継はあっても将棋の盤面だけが少しずつ更新されていくだけのものであったりと,今では隔世の感があります。

 

ABEMAさんは生中継ですし,プロ棋士の先生方が解説をしてくださいますし,対局場の様子もカメラがとらえていますし,本当に夢のような存在です。

 

このあたりは賛否両論あると思います。しかし,1つだけ中継を見ていて興醒めなのがAIによる評価値が出ることです。

たまに「羽生九段が勝率99%の局面で投了した」とか「藤井二冠が4%の局面から大逆転」とか,そんなニュースが流れますが,このパーセンテージが評価値です。

 

今では将棋AIは人間よりもはるかに強いです。インターネットの将棋中継では,AIが導き出したその局面での「正解」や,有利不利を示す評価値が表示されています。

悪い手を指すと評価値が一気に下がりますし,詰みがあると評価値は99%になります。

AIが示す「正解」の中には,人間が選ぶのは到底無理だと思えるようなものも稀にあります。一見,筋が悪いと感じる手も多いです。人間同士が真剣勝負をしている中で,高みから「正解」や「評価値」を示すAIの存在が,私にとっては勝負に水を差しているように感じます。

先ほどのニュースですが,羽生九段は詰みのある局面で投了されました。しかし,非常に難解な詰みで,秒読みの中で発見するのは羽生九段といえども無理だったのでしょう。仮に詰ますことができていたら「神の一手」などと評されたかもしれません。そんな「神の一手」もほぼ0秒でAIは発見して中継画面に表示させます。私には将棋中継の面白さが半減しているように感じられるのです。

 

しかし,私も将棋AIを使用しています。気になる将棋を入力すると,自分の将棋を「採点」してよいところ,悪いところを指摘してくれます。

こういうところは便利ですね。

 

ちょっと専門的なことを書きますので,将棋のわからない方は読み飛ばしてください。二枚落ちの銀多伝で下手が7五の歩をタダで取らせる順があります。昔から納得がいきませんでした。7八飛と守るべきではないかと。

先日,AIに聞いてみたところ,やはり飛車を7筋に回る手を推奨していました。ほぼすべての本には「歩はただで取らせろ」と書いてあります。これに関しては私のほうが正しかったとAIにお墨付きをもらったことになります。長年のもやもやした疑問が氷解しました。

 

どんなものでも一長一短あるということなのでしょうね。

では。

花村元司先生

こんにちは。

 

ネットサーフィンをしているときに,将棋の森下卓九段が師匠である故花村元司九段について語っているインタビュー記事を見つけました。

 

www.shogi.or.jp

花村先生は賭け将棋を生業とする真剣師でした。あまりに将棋が強いことから,特例でプロ試験を受けて合格した異色の経歴をお持ちです。プロ試験の試験料はヤクザの親分から借りたそうです。

花村先生のお弟子さんである関口勝男七段からいろいろとおもしろいお話も伺ったことがあるのですが,それはまたの機会にします。

 

花村先生の言葉がいくつか紹介されています。

「だらしない生活をする者は将棋もだらしなくなる。だからきちんとした生活をしなさい。」

 

以前に甲子園に出場を決めた野球部の監督の話を書いたと思います。

その監督と同じことをおっしゃっています。

スポーツや勉強に限らず,どんな世界でもそれは共通なのでしょう。

 

もうひとつ,花村先生から森下先生への最後の教えとして

「どんな相手でもちゃんとやらなければならんぞ」という言葉が紹介されています。

こちらもどんな世界でも共通でしょうね。

 

勉強でいうと,簡単な問題だからといい加減な姿勢で取り組む,同じ問題について2回目,3回目の練習だからと気持ちのどこかでなめてかかっている,○○先生が好きではないからこの授業は集中して聞いていない,…

などなど,油断するとちゃんとやらない場面は意外と多いものです。

 

入試まで残りわずかです。

常にきちんとした姿勢で取り組んでいれば,勝負の女神さまが微笑んでくださるでしょう。

 

では。がんばってください。

山を張る

こんにちは。

 

定期テスト直前になると,あまり勉強していなかった生徒が,「山を張って○○を集中して勉強する」などと宣言することがあります。

そういう生徒は試験後にほぼ必ずこう言います。「山が当たりました」

 

定期テストですから,満遍なく試験範囲の中から広く浅く出ます。どこの分野を勉強したとしても,その範囲からは少なからず出題があるはずです。山が当たらないほうがおかしいですね。

逆に山を張った部分が全く出なかったとすれば,先生が授業中に出さないとおっしゃった場所であるに,話を聞いていなかったために勉強したとか,とんでもなく的外れな勉強をしていたとか,そうした可能性が高そうです。そちらのほうが十分な勉強をしていないことよりも大問題でしょう。

 

昨日で道内の私立高校入試は終わりました。あとは3月3日の公立高校入試本番を待つのみです。また,来週の木曜日,金曜日は国立大学の二次試験です。

 

時間が限られていますので,山を張るわけではないですが,1つか2つ,分野を限定して対策をするのも効果的な場合があります。

 

私の場合ですが,大学入試直前のこの時期は,対策は全てやり尽くした感覚があり,正直何を勉強していいのかわからなくなっていました。同じものを繰り返して復習し,感覚が鈍ることだけを防いでいたような時期でした。勉強時間もかなり減っており,1日6時間くらいしか勉強していなかったと思います。(学校は休みでした)

 

最後の1週間,ここだけは苦手だからしっかりやり直そうと決めて集中して勉強したのが江戸時代の文化でした。これこそは本当に山を張りました。

過去問を見たところ,日本史は全部で3題出題され,2題は近現代史と決まっていました。残り1題は,古代から江戸時代まで範囲のどこかから出題されます。過去問の出題順を眺めて,私は江戸時代に賭けたのでした。

さて,本番では江戸時代の社会と文化に関して出題されました。してやったりです。これがなかったら不合格になっていたと思います。

 

高校受験生でも,たとえば理科であれば「化学・物理・地学・生物」の4分野からバランスよく出題されます。地学分野であれば,地層,地震,火山,天気,天体(北海道では天体は範囲から除外)のどれかから大問が1つ作られるところが多いでしょう。

地学分野の苦手なところで,過去問を見ると最近出題されていない「地震」を集中して勉強しようとか。

社会の近現代史だけ再確認しておこうとか。

確率をもう一度やり直そうとか。

 

地震だとまったく出ない可能性もありますが,近現代史や確率だと確実に数点分の出題はあるでしょう。理科だと山を張る形になりますね。

しかし,苦手分野を再確認することで,数点は上がる可能性がありますし,そのわずかな得点が合否を分ける可能性もあります。

 

最後までどこを上げようかとよく考え,最善を尽くしてみましょう。

では。がんばってください。

マナーや敬語

こんにちは。

 

私は20代の頃は,それこそ学習塾とは比較にならないくらいの大きな企業に勤めておりました。研修も充実していましたので,ビジネスマナーについても叩き込まれました。

名刺交換をするとき,「正しいやり方」で行うと,相手の方もわかっている方だと,お互いににこりと笑顔で無言の会話を交わすことがあります。しっかりされた方ですねと,互いに確認をして安心するような感じでしょうか。

塾の先生になってからも,こうしたことはたまにありました。名刺交換だけである程度の信頼を得られます。

 

今でも,見様見真似で名刺交換をしているなあとか,敬語の使い方がおかしいなあとか,そうしたビジネスマナーが少々欠けている部分に細かに気がつきがちです。

しかし,マナーや敬語というのは,それこそ何が「正しい」か正解はないと思っています。大切なのは気持ちだからです。

 

以前にこんなことがありました。

渋谷の駅前だったと思います。明らかに困っている感じの外国人の方に声をかけられました。

しかし,少し話してみてこれは参ったなと思いました。日本語も片言でほとんど話せないのですが,英語もほとんど話せないのです。片言の英語と日本語,身振り手振りなんかを解読していくと,どうやら財布を落としたらしいことがわかりました。たぶん宿泊していたホテルでもあるのでしょう。○○駅まで行きたいし,そこまで行ければ大丈夫という様子でした。

品川か東京かそのあたりの駅だったと思うのですが,山手線に乗れば簡単に行くことができます。その方にキップを買ってあげました。小銭がなかったので千円札で買ったのですが,何かあったら困るだろうと思い,釣銭も全部渡しました。改札口まで一緒に行って,このホームの電車に乗りなさいと身振りで伝えたのでした。

 

その外国人の方は,差し出した両手で私の手を押し頂いて,ものすごく感謝されている様子でした。そして片言の日本でお礼をおっしゃいました。

「オオキナ オセワニ ナリマシタ」

 

これなど完全に日本語を間違えていますが,気持ちはよく伝わりますね。

もちろん,正しい敬語,正しい日本語,正しいマナーなどは大切ですが,一番大切なのは気持ちでしょう。

敬語の誤りが指摘されることも多いですが,本質はそこではないような気がしています。

 

では。

昨日だった

こんにちは。

 

本日,明日が私立高校入試の生徒たちは会場の下見に行っています。自分が中学生だったときには,下見に行きませんでした。なんともなめた態度ですね。公立高校は姉の通っていた高校を受験したため,会場となる高校へは何度か行ったことがありました。まあ,行ったこともあるし面倒だし行かなくてもいいでしょうと,そう考えていました。

倍率も低く,また成績から考えても余裕をもって合格できる位置にいたので,合格発表すら見に行っていません。姉に,念のために帰りに見てきてとお願いしました。

 

きちんと確認をしないと,信じられないようなミスをすることがあります。

ある知人は高校入試のときに違う会場に行ってしまいました。受ける高校が試験会場だと思っていて,当日の朝に高校に着いたところ,自分の座席がなかったそうです。受験者が多いため,車で10分くらい離れたところにある某大学が別会場として設けられていました。知人の試験会場はそちらだったのです。

タクシーで向かって事なきを得たそうです。

ちなみにその私立高校が第一志望で,無事に合格して卒業されました。

 

また,ある友人は試験日を間違えていました。

国立大学の後期試験に行くと,大学構内が閑散としていたそうです。おかしいなと思って確認してみたところ,なんと入試は昨日だったそうです。これで,浪人が確定しました。

この友人の場合,この大学に入っていたらまったく別の人生になっていたかもしれません。それこそ,後年に私と知り合って友達になることもなかったでしょう。今の奥様とご結婚することもなかったと思います。

のちに浪人して入った大学の部活でめきめきと頭角を現し,団体戦の全国大会優勝メンバーの一人になりました。

しかし,試験日を間違えていたことは,今でも両親には内緒にしているそうです。

 

確認はしっかりしましょうというのが,当たり前ですが伝えたいことです。

また,試験日を間違えた友人のように,大切なのは未来ですし,何があっても明るく楽しい人生を切り拓いていけるものです。

ご自身の心のあり方を見つめていただくと,大失敗したときにでも前向きに生きていくことができるのではないかと思います。

 

では。

旭川実業高校の入試

こんにちは。

 

藤井総太二冠が高校を中退されたそうです。

高校中退がこんなにも大きなニュースになるのは前代未聞のことではないでしょうか。

あと少しで卒業だったことを考えると,凡人にはもったいないと感じられるのですが,天才には凡人には到底理解のできない違った風景が見えているのでしょう。

今後はより一層将棋が充実するのではなかろうかと思います。

 

さて,もう一つ注目したニュースが旭川実業高校でコロナクラスターが発生したことです。高校のホームページでもそのことは発表されています。

 

旭川実業高校ホームページ

www.asahikawa-jitsugyo.ed.jp

またニュース記事にもなっています。

www.hokkaido-np.co.jp

以前にもこのブログで,たとえば入試前日に会場となる高校でコロナクラスターが発生した場合はどうするのだろうかと,対応を心配していましたが,まさに似たようなケースが発生しました。

 

時系列で整理すると次のようになるでしょう。

2/13 生徒3人のコロナ感染が判明…2/13~2/15は全校休校だった

2/14 3人の感染を発表

2/16 新たに生徒6人の感染を発表

   おそらくですが,15日に感染が判明したと思われます。

2/16 入試を予定通り実施

13日~15日が休校だったこと,校内の消毒作業を行ったことから,保健所も問題ないと判断し,入試を実施したようです。

 

インターネットの記事では見つけられませんでしたが,テレビのニュースを見たところ,会場は体育館に変更し,面接試験は中止としたそうです。

体育館での入試です。さぞ寒かったことと思います。受験生がかわいそうです。

 

大学や都道府県の教育委員会で,コロナが発生した場合の対応について事前に細かく決めて発表しているところはあるのでしょうか。

今回のケースだと,13日の感染判明から16日の試験までに時間があったのと,13日が土曜日で,入試前でもあって休校だったことが幸いして試験を実施できています。

しかし,仮に14日が試験だったとしたら,入試は実施できなかったと思われます。

 

道内では明後日が2回目の私立高校入試,3/3が公立高校入試となりますが,前日にコロナクラスターが判明して入試が実施できなくなるといった事態も想定されます。

何があっても落ち着いて取り組んでいきましょう。そんなこともあり得ると頭の片隅入れておいていただくと,いざというときには混乱せずに済むと思います。

 

では。