志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

だれがルールを決めるのか?

こんにちは。

 

政府のコロナ対策は迷走をつづけていますが,またまたおかしなことになるような気がします。

毎日何百人もの死者が出ている中,コロナを「5類」に分類し,屋内でのマスク着用も求めない方針だそうです。感染対策をほぼ放棄してしまった印象を受けます。

 

さて,「屋内ではマスクをしなくてよい」と政府が方針を発表したとき,こちらの教室ではどうしようかと考えております。

5類に分類したからといって,感染の危険性が低くなるわけではありません。

中には感染して重症化する方もいらっしゃるでしょう。5類に分類することと,マスクをせずに感染対策をしないこととはつながらないと思うのですが,いかがでしょうかね。

 

状況を見つつ,いろいろな方の意見もうかがいながら決めていきますが,こちらの教室では,引きつづき不織布マスクの着用をお願いすることになるかと思います。

 

マスクの着用については,勘違いなさっている方が大変に多いように見受けられます。

ご自分が,おそらくマスクは無意味とか,したくないとかお考えなのでしょうが,あらゆる場所でマスクをしていない方を見かけます。

 

たとえば公共交通機関の中。

運営側が「車内ではマスクを着用すること」と求めているのですから,個々人の考え方は別にして,運営側の指示に従うべきでしょう。それが嫌ならば,利用しなければいいだけの話です。

 

スーパーなどの商業施設もそうです。

マスクをしたくないならば,マスク着用を求めるお店を利用できないだけであって,マスク着用を求めるお店にノーマスクで入ることは許されないべきです。

 

ルールを決めるのは運営者側であり,利用者ではありません。

それを勘違いなさっている方が非常に多いのは嘆かわしいです。

 

こちらの教室でも,最終的には私がルールを決めます。

それに従えないのであれば,残念ですがご縁がないということでしょう。

他の生徒さんにも迷惑がかかるでしょうし,それでいいと思っております。

 

では。

こんにちは。

 

ここ数日,アクセスが増えていますが,札幌開成中のグループ活動が近いからでしょうか。参考になるかどうかわかりませんが,グループ活動については,リンクの記事をご覧になってください。

 

過去の記事「集団討論や作文も一種の面接です」

https://shigakuseminar.hatenablog.jp/entry/2021/01/26/130533

 

さて,先日,久津知子先生が主催なさっている将棋サークルにおじゃましてきました。

子どもたちがたくさんいました。将棋を覚えたいという初心者の小学生たちが,こんなにも多いのかと,素直に感動いたしました。普及に熱心な久津先生には,頭が下がりますし,感謝しかありません。

もしも,札幌市内の方で将棋をはじめてみようと考えている方がいらっしゃいましたら,久津知子先生の教室を調べてみてください。あちこちでたくさん開かれています。

 

30人近くの子どもたちがいましたが,果たして,このうちの何人が大人になっても将棋を指しているでしょうか。せいぜい1人か2人のような気がします。

普及というのは,それほど地道で気の遠くなるような活動だと考えられています。しかし,ファンを増やさないことには将棋の未来もありませんので,こういった子どもたちは将棋界にとっては宝でしょう。

 

子どもたちを見て感動したには理由があります。私はかつて将棋連盟の道場で働いておりました。ここも,初心者の子どもたちがたくさん訪れてくださる普及の最前線でした。子どもたちを集めること,初心者に教えることの大変さは,少しはわかっているつもりです。札幌で30人も子どもたちが集まるのは,本当に奇跡のようなことだと思いました。それだけ久津先生が熱心だということでしょう。

 

将棋連盟の道場で,ある日,こんなことがありました。

はじめて道場を訪れた初心者の初老の男性が,やはり始めたばかりの小学生と将棋を指していました。

男性は,王手に気がつかずに王様を取られて負けてしまいます。それで,相手の小学生を怒鳴りつけた。相手の子は泣いてしまいます。

 

道場の責任者の対応がすばらしかったです。男性は即退場となり,出入り禁止です。また,その子とお父さまには,出禁にしたことを伝え,丁寧にお詫びしながら,もう怖い人はいないから,また将棋を指しに来てほしいと,安心させるようにやさしく伝えました。

 

当時,道場で指していた子どもたちの多くは,今では将棋をやめてしまったことでしょう。しかし,あの怒鳴られ少年は今も将棋を指しています。私がそれをわかるのにも理由があります。なぜなら少年はプロ棋士になったからです。

将棋界の宝,それものちに大変な価値のあるものだとわかりますが,それを守った瞬間だったのでしょう。

 

では。

目の前何ですが…

こんにちは。

 

明日から札幌市内の小学校で3学期がはじまります。

というわけで,今日が冬期講習の最終日です。無事に終えられることに,まずは一安心しております。

 

さて,大学受験生の方は,共通テストも終わって具体的な出願先を決める時期でしょう。昨日は札幌でも大雪が降ったのですが,そのときのことを思い出しました。

 

昨年の国立大学入試の前々日にも,札幌圏では大雪となりました。

JRが運転休止となった影響で,新千歳空港から札幌市内へと移動できない方が多数発生したようです。

バスやタクシーを待つ行列ができ,何時間もかけて市内のホテルへたどり着いた方も少なくないようです。

 

そんな日のことです。仕事を終えて中島公園の駅(地下鉄)に向かいました。時刻は夜10時頃です。

駅の目の前にはパークホテルがあります。地下鉄の出口のところで,疲れ切った様子でスマホで何やら調べている親子がいました。明らかに受験生です。

親子に声をかけられたのですが,次の言葉にびっくり仰天しました。

「パークホテルはどこですか?」

いや,目の前です。なんならあなたが立っているその場所がホテルの入口へとつづく通路です。ええっ!と思いつつも,丁寧に案内してあげました。

 

大雪でホテルの看板も隠れています。

通路といっても,雪で覆われた場所に,やっと人1人が通れるだけの,たくさんの人が通って雪が踏み固められただけの細い道ができているだけです。

辺りも暗いですし,わからなかったのも無理はないでしょう。しかし,ホテルの姿も隠してしまうような,それだけの大雪が降ったということです。

 

今年も,大学入試にともなって移動する方は少なくないでしょう。

どうか余裕をもった日程で行動していただくと,事故にも対応しやすいかと思います。

 

では。

羽生善治九段とAI

こんにちは。

 

札幌市で採用している光村図書さんの中3の国語教科書に,「人工知能との未来」という羽生九段の文章が載っています。

プロ棋士よりもはるかに強くなった将棋AIがあることに関して,「現在,人工知能を搭載した将棋ソフトと人間の棋士との間で起きている事象が,今後の社会のあり方を先取りしているように思える」と,羽生九段は書かれています。

 

似たようなことを,私もブログに書いたことがあります。記事の中でも羽生九段のご意見は取り上げています。

過去の記事「AIはくそまじめ?」

https://shigakuseminar.hatenablog.jp/entry/69049580

 

私の拙い文章とはちがい,教科書の羽生九段ものは深く考察され,棋士らしい鋭い感性で,わかりやすく書かれています。

中3の子どもたちには,よく読んで考えいただきたい内容ですし,私たち大人にとっても考えさせられる内容だと思います。

興味のある方は,ぜひ手に取ってみてください。

 

「心がないとうまくいかない」と,羽生九段も私と同じことを心配なさっています。

将棋の神様のような人物と似たような未来を思い描いていたことは,嬉しくもあり,自分が現在進んでいる方向性が間違ていないとの安心感も得られます。

 

では。

共テがんばれ

こんにちは。

 

明日,明後日と,大学入試共通テストが行われます。

どのような方がこのブログを読んでくださっているのかわかりませんが,大学入試に臨む受験生の方や,その親御さんもいらっしゃると思います。

どうか力を出し切れるよう,心からお祈り申し上げます。

 

この教室もどうにかこうにかつづけられており,今年の4月で丸5年になります。つまり,初年度の中学2年生の世代が,現役高校生として共通テストを受けることになりますね。卒業生たちの顔が浮かんできます。ぜひともがっばってほしいものです。

 

20年以上前に受験生だった私は,センター試験を受けた世代です。20数年前の高校生の私は,センター試験の前日になって,今日くらいは思い出す程度にセンター試験の勉強をしようと机に向かったのですが,そこで愕然とした記憶があります。

なんと,センター試験用の教材を1つも持っていなかったのです。仕方がなく,いつものように国立二次試験の勉強をしていました。インターネットなど普及する前ですから,ネット上から過去問をダウンロードするなんてことはできなかったわけです。計画性が0ですね。

 

センター試験2日目は,理科の選択科目の関係で,空き時間がありました。会場は札幌競馬場の近くの予備校です。空き時間の暇つぶしに競馬場に行こうと考えた私は,2日目の朝は早起きをし,近くのコンビニで競馬新聞を買ってきました。

 

今考えると,なんともいい加減な態度でセンター試験に臨んだものです。

いい加減でも成功する方もいらっしゃれば,懸命に努力したのにうまくいかない方もいらっしゃいます。どんな結果になろうと,めげずに前を向いて歩いて行くことが大切なのでしょう。

 

試験のみならず,みなさんの人生も良いものとなっていきますように。

では。

年号?

こんにちは。

 

ある間違いが気になっています。

私も最近まで間違えていました。

というよりも,子どもの頃から周りの大人たちが,みんな間違えて使用していたため,間違いに気がつきませんでしたし,他の方たちも同様であるため,誤りだと指摘されることもなければ,不都合もまったくなかったものです。

 

894年「遣唐使の停止」

1917年「ロシア革命

1964年「東京オリンピック

というように,歴史上の出来事が西暦何年に起きたのか,記録されています。

社会科では,しばしばこの「○○年」というのを暗記しますし,「鳴くよ(794)ウグイス平安京」,「意欲に(1492)燃えるコロンブス」,「ひとよ虚しく(1467)応仁の乱(応仁・文明の乱)」などといった有名な語呂合わせもよく知らています。

 

この西暦○○年のことを,みなさん「年号」と呼んでいます。

しかし,正しい日本語だと,これは年代ではないでしょうか。

年号とは,今だと「令和」,最初のものは「大化」,ほかには「明治」,「大正」,「昭和」,「平成」などの例のように,○○年につける称号のことでしょう。

 

にもかかわらず,なぜだかみなさん年代のことを「年号」とおっしゃいます。

たぶん,そのうち辞書も書き変えられて「年号とは,歴史的な出来事が起きた年代を表す場合にも使用される。」などと定義されるのでしょうね。

誤用が正しい用例となることは珍しいことではありませんので。

 

それにしても,どうしてこのような誤用が発生したのか,いつからなのか,そのことに興味があります。

 

では。

払いたくないもの

こんにちは。

 

私は育ちのいいほうではありません。そんなわけで,子ども頃,両親はNHKさんの受信料を支払っていませんでした。

社会人になってからは,今現在も,受信料は支払っていますが,この制度への疑問や不信感を抱く方は少なくないでしょう。私に関しても,仕事のない日曜日にNHKさんの将棋番組を見るのと,たまにニュースを見るくらいです。そもそもテレビはあまり見ないのですが,NHKさんだと,多めに勘定しても,おそらく月に4~5時間しか見ていないでしょう。

ほとんど見ないのに受信料を支払っていることになります。

 

さて,このようなものを見つけました。

「NHKホームページ NHK for school 『なんで覚えられないの?』」

https://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005190174_00000

 

リンクは10分の短いドラマです。ディスレクシアの小学生が登場します。学習障害,読み書き障害といった言葉は登場しないものの,ディスレクシアを紹介し,理解や配慮を促す内容となっております。

他にもADHDを扱ったものや,身体障害について扱ったものがホームページ上にアップされています。

そもそも障害についてご存知ない方もいらっしゃるでしょうし,理解のない方はなおさら多いでしょう。共生社会の実現のために,こうした啓発的内容の映像の価値は大きいと感じます。

 

受信料の話題に戻りますが,広告収入を得て番組を制作している民法では,このような映像は絶対に作れないでしょう。制作したところで儲かるはずがないですね。

賛否はあるにせよ,今回紹介したもののように,NHKさんは公共放送にしかできないすばらしい仕事も数多くこなしているのではないでしょうか。受信料も役立っていると感じます。

 

ほかにも,ここのホームページには,教科に関係する映像もたくさんアップされています。理科の映像教材は,役立つものが多いと思っています。

 

では。