志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

紙の辞書

こんにちは。

 

中学生,高校生の英語,高校生の古典については,辞書を引きながら勉強する必要があります。どちらの科目も予習が大変に重要です。

ノートに本文を写して,辞書で単語の意味や文法事項を調べてノートに書きこみながら,全文を訳していきます。こうやって丁寧に予習をつづければ,ものすごく力がついていくはずです。加えて,英語は必ず音読をしなければなりません。古典も場合によっては音読してみるといいでしょう。すらすらと音読できないということは,黙読しているときにも読めていないということになります。古典に慣れることができ,文章を読み解いていく練習になるでしょう。

 

今日は予習に絶対に必要なこの辞書の話です。

最近では,電子辞書を使用されている方が多数派のように思います。持ち運びが便利ですね。古語辞典と英和辞典を2冊持ち歩くだけでも,かさばることはもちろん,かなりの重さになります。

しかし,紙の辞書のほうが学習効果は高いように思います。昨日,「辞書を読む」ということを書きましたが,余計なところが目に入ってくることの利点は想像以上に大きいように思います。

英和辞典を「読む」ということを推奨しているわけではなく,辞書を引いていると,直接は関係のない英単語や文法事項が目に入ってきます。知らず知らずのうちに,これらを確認,復習していることにもなるでしょう。

また,目的のページを開いたとして,視界に入る情報量が紙の辞書のほうが圧倒的に多いはずです。目的の項目を探すのも楽ですし,知らず知らずに確認できている情報も多いということになります。

最後に,これが最大の理由ですが,慣れれば圧倒的に紙の辞書のほうが速く引けます。これは断言します。

慣れてくると,パカッと開いただけで目的のページにたどり着けるようになります。そしてさらっとその見開きのページに視線を走らせると簡単に目的の単語が見つかるようになります。平均1~2秒で辞書を引けるようになるでしょう。

電子辞書だと,「d→i→c→t→i→o→n→r→y」と1文字ずつ小さなキーを打つわけですから,余計に時間がかかるように思います。

 

音読も,紙の辞書を丁寧に引きながら予習をすることも,効果が表れるまである程度時間がかかるでしょうし,やった方にしか効果はわからないかも知れません。だまされたと思ってやってくださると,必ずものすごく力がつきます。

特に音読については,何も私だけが強調していることではなく,優秀な先生方はみなさん異口同音におっしゃっていることです。仮に音読をするようにと一切おっしゃらない英語の先生がいらしたとしたら,明言はしませんが,そういうことだと思います。

 

たまに,辞書で英単語を引くのが面倒だから,英単語帳を辞書の代わりに使っている方や,こちらはすごく多いのですが,中学生だと教科書の巻末に出てくる英単語とその訳がすべて載っており,これで単語を調べている方がいらっしゃいます。正しい勉強法とは言えませんね。

楽なことは楽でしょう。しかし,その分だけ力がつかないことも事実です。こつこつと正しい姿勢で勉強することを心がけてください。じわじわと差が広がっていくはずです。

 

では。