志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

間違えた原因を究明する

こんにちは。

 

模試の復習をしよう,テストの復習をしようなどと,生徒たちには復習の大切さを話しています。しかし,あまり書きたくはないのですが,私は模試やテストの復習をしたことが一度もありません。

言い訳をすると,そもそも得点自体がそこそこ高いので,間違えた個所も少なく,そこの答えを確認する程度しかしていなかったですし,それ以上の必要性も感じていなかったのです。

決して褒められたことではないですし,正しい態度とは言えませんね。

 

復習することの意味として,分からないところを確認してできるようにするというのが最大のものでしょう。あまり勉強が得意ではない方は,このことを中心に復習するとよいです。

ほかに,これは高得点を目指す方,高いところを目指す方にとっては大変に重要なことですが,どうして間違えたのか,原因を究明するようにしてください。

 

個人的な思い出を例に出します。

次で最後となる予定のセンター試験ですが,高校時代には,センター試験形式の模擬試験,そして本番で,国語は満点を取りたいと思っていました。だれもが持っている願望としての満点ではなく,現実的な目標設定としての満点でした。

しかし,毎回9割程度の得点で終わってしまい,一度も満点を取ることはありませんでした。

 

満点がかなわなかった理由は,模試の復習をしなかったからに他なりません。間違えた原因を究明しなかったのです。

 

現代文の問題(センター試験はすべて選択式です。)で,必ず,答えが納得できないものがありました。たいていは,4択のうち,自分が正解の候補の3番目としたものが正答となっていました。2択にすら残っていないわけです。それでおかしいと思っていました。思っただけで,それ以上は何もしなかったわけです。

 

こういう仕事をするようになって,カラクリに気がつきました。

私の現代文の解き方ですが,

はじめに「採点基準」を作ります。本文の中から,その採点基準の理由・根拠となる箇所も同時に見つけています。

次に,自分が作った「採点基準」したがって,それぞれの選択肢を10点満点で採点します。

それで,一番得点が高いものを選んでいました。

 

センター試験だと,各設問について,2つの「採点基準」を設定し,両方を満たしたものを選ぶわけです。

私が決まって間違えていたのは次のような設問でした。

1つの「採点基準」が〇,もう1つの「採点基準」が△で7点か8点の選択肢が2つ入っています。ところが,その△の部分に本文の内容とは明らかに違っている記述が含まれています。正答となる選択肢は,記述がぼんやりとしていて上手ではないため,1つ目の「採点基準」も2つ目の「採点基準」も△で6点とつくようなものです。ただし,本文と違う内容は含まれていないわけです。したがって,選択式だとこれが〇になります。

私は一番高い点をつけたものを選んでいましたから,いや,これは全部〇ではないのだけれど「8点」のにしておこうと考えて,そして不正解となっていました。

 

原因がわからず,明らかにしようともせず,これは設問がおかしい,納得できないと,放っておいたわけですから,何度も繰り返し間違えるのは当然ですね。

せめて,1回でも先生に質問をしてみたら,少しは違っていたのかもしれません。原因がわからないと改善のしようがないわけですね。

 

では。