志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

試験を楽しむ

こんにちは。

 

昨日,勉強を楽しむ姿勢が自然と知見を広め,学力を高めることにつながると,そんなことを少しだけ書きました。

 

「楽しむ」というと,こんなことを思いだしました。

昔,小学生のクラスを担当していたときのことです。超一流の国立大学を卒業された女性の先生と組んでクラスを担当していました。

試験当日は教室に待機しており,試験が終わって教室に顔を出してくれる生徒たちを出迎えていました。

その女性が生徒たちにかけていた言葉が印象に残っています。

「どうだった。試験は楽しかった?」

と,第一声,みんなに声をかけていました。

 

倍率が5倍以上にもなるようなものすごい難関の中学を受験した子どもたちの中で,「うん,楽しかった」と笑顔で答えた子がいました。正直,成績を考えるとこの子は難しいだろうなと思っていたのですが,数日後,見事に合格を勝ち取っていたのでした。

 

確かに,試験は楽しいものだと思います。

周りと競い合う,スポーツでいえば試合とか大会のような要素があります。勝ってやるぞとわくわくしますね。(勉強をしっかりしたことが前提ですが)

模擬試験だと,成績優秀者には図書カード(私が受けていた当時はテレフォンカード)が進呈されました。よし,今回も賞品をGETするか,という気持ちにもなります。

 

他に,この要素が大切だと思うのですが,難しい問題を一生懸命に考えるものは楽しいものです。国語や英語の文章,論述形式であれば社会科の課題文なども,よく考えられた含蓄に富むものが出題されていて,それを読むこと自体が楽しいですし,さらには深く理解しているかどうかを問うための問までがついていて,思考してさらに理解を深めていくことも必要です。この消化していく作業もなかなか贅沢な時間だと思います。

 

この女性は試験を楽しんでいらしたのでしょう。

確かにそうだよなと,私も納得しましたが,反面,というよりも多くの方にとっての実感かもしれませんが,難しい問題に悪戦苦闘するのは辛いことでもあるでしょう。

 

ただ,試験の最中であっても学力は伸びていっているはずです。楽しむ姿勢があればこそ,試験中にも何かをつかんで学力を伸ばすこともできるでしょう。

楽しんで解くほうが,心にも余裕が生まれるでしょう。

 

今は試験シーズンの真っただ中です。明日は都立高校の入試もあります。

ぜひ,楽しむぞという気持ちを少しでももって,試験に取り組んでみてください。

みなさんの合格を陰ながら応援しております。

 

では。