こんにちは。
ちょっと大変なことになりましたね。
春休みまで休校と言われても,困惑されている方が多いような気がします。
こちらの教室の対応につきましては,順に通塾生の方にはお知らせして参ります。
昨日,色紙を飾るための額縁を買いに行きました。
丸山忠久九段という棋士の色紙を飾ろうと思いました。この方は元名人です。20年ほど前に名人のタイトルを保持していらっしゃいました。
お店の方に「この色紙です。」とお見せすると,
「将棋の名人ですか?」と尋ねられました。
「元名人です。」と,正しい答えを返したのですが,どうも会話がかみ合っていません。往年の名棋士である大山康晴先生のことも大山「名人」と呼んでいます。大山先生の場合は「15世名人」という肩書が正しいので間違えてはいないのですが。
「名人」というのは将棋のタイトルの1つです。現在は豊島将之名人がタイトルを保持していらっしゃいます。つまり,将棋の「名人」は1人しかいないということです。
将棋にあまりお詳しくない方だと,将棋が強い方は「名人」であり,何人も名人がいらっしゃると勘違いしている方がいるようです。
羽生善治九段のことも「羽生名人」と呼ばれている方が少なくないように思います。しかし,現在は「名人」ではありません。
ある世界では常識となっていることでも,別の世界の人々,専門的な知識がない人々にとってはまったくの未知なるもので,大きな勘違いをしているものは少なくないのかなと考えました。
この「名人」というのもそうですね。
現在,新型コロナウィルスが猛威をふるっていますが,ネット上には玉石混交というよりも「玉石石石混交」とも言えるかもしれないくらい様々な情報であふれています。それこそ,素人の私が読んでもおかしいのではないかと判断できるものも少なくありません。
なぜかトイレットペーパーまでが品切れになっています。情報リテラシーが求められていますね。おかしな情報に惑わされず,一人ひとりがもう少し冷静に行動することも事態の鎮静化には必要であるように思います。
では。