こんにちは。
コロナによる外出自粛や都道府県をまたぐ移動の自粛が求められており,観光業が大打撃を受けていますね。
私も行きたい温泉があるのですが,なかなか行けそうにもありません。
東京に住んでいたとき,東京から近場の温泉ということで,秩父の温泉にはたまに行っていました。中央線で国分寺まで出て,西武線で所沢まで行き,そこから特急に乗るとあっという間に着きます。
本当は新宿まで出たほうが早く着くのでしょうが,国分寺であるとか西武線の沿線は学生時代に過ごした場所でもあって愛着があり,そのルートを使っていました。
秩父の温泉も思い出のある場所でした。
学生時代,消毒のアルバイトをしていました。おもに「G」という害虫を防ぐために薬剤をまく仕事で,法律でビルなどの施設は定期的に消毒作業をする必要があるそうです。
学生寮の近くにその会社があり,不定期で寮にアルバイトの依頼が来て,行ける人が行くようになっていました。私はそのアルバイトの取りまとめ役をやっていました。
その会社からすると,昔の学生は今と違って暇でしたので,いつでも必要なときにアルバイトを確保できました。その代わりに少しお給料は高めでした。日当1万円をいただけましたが,仕事が早く終わることも少なくなく,学生のほうにもメリットがありました。
その会社のアルバイトで,年に1回秩父のほうで仕事がありました。
西武秩父駅の施設であるとか,近くの温泉の厨房であるとか,周辺の施設をまとめて作業するのですが,これが大変な仕事でした。その日だけはお給料が高めにいただけたのですが,早朝に出かけて行って,帰りはいつも深夜でした。みな,行きたくないのです。役回り上,私は毎年出かけていました。
その頃から,「いつか泊まりに来てやるぞ。客としてゆっくりするんだ。」という野望を抱いていました。特急のレッドアロー号に乗ることも野望の1つでした。
一度,職場のN先生から古い将棋の本をお借りしたことがありました。
お盆か何かで連休が取れたのですが,2泊3日で秩父の温泉に泊まりに行きました。何をしていたかというと,温泉に入ってビールを飲み,部屋では将棋の本を読むということを3日間繰り返していました。将棋盤と駒も持っていき,実際に並べながら読んでいたわけです。
休み明けにN先生に将棋の本を返し,温泉で読んでいたことを話すと,「それは自殺でもすると思われていたのではないすか。」と苦笑交じりに言われことを覚えています。
思えば,そんな一人旅ばかりしています。
観光地を助けるためにも,落ち着いたらまたどこかへ行こうと思っています。自殺するわけではないのですが…
では。