こんにちは。
最近,昔覚えた難しい言葉が,ふと頭に降りてくることが何度かありました。
一つ目の言葉は「曲学阿世」です。
どうして思い浮かんだのか,あえて書くことはしません。
「曲学阿世」など,ふだんの生活の中で使用することはまずないでしょう。この単語を覚えたのは高校時代のはずです。国語の宿題で漢字や熟語の問題集が配布されており,テストのためにそれを勉強して覚えたはずです。
20年以上の時を経て,ふと蘇ってきた単語です。なんとなく,頭から離れません。
もう一つは,こちらは使用頻度はそこまで低いわけではありませんが,「立つ鳥跡を濁さず」です。
調べてみたところ,『ハイスクール奇面組』というアニメの主題歌で,「うしろ髪ひかれ隊」というアイドルグループが歌っていたものでした。
アニメを見ていてこの曲を聴き,それで言葉も覚えたのでしょう。
たまに教室に間違い電話がかかってきます。
この教室の電話番号を以前にタピオカ屋さんが使っていたようです。おそらく,タピオカ屋さんはつぶれたのでしょうが,ホームページなんかが残っており,調べて電話をかけてくる方がいらっしゃいます。
電話番号は「011-200-0147」なのですが,下4ケタ「0147」は「おいしいな」と読めます。頭の回転の速い生徒が気がついたのですが,いかにも飲食店らしい番号ですね。
タピオカ屋さんが失意の中で撤退されたことは想像に難くありません。お気持ちは察しますが,こういうのはきれいにしておくべきでしょう。「立つ鳥跡を濁さず」です。
中には本当に困惑した様子で間違い電話をかけてくる方もいらっしゃいます。
実際に現地に行ってみたところ,お店が見つからないで困っているのでしょう。食べたいと思って行ってみた,ところがお店がなくなっていたとわかった,そんなときの失望の大きさは計り知れないでしょう。
つぶれた後にもお客様を裏切りつづけていることになります。
テストのためだけに覚えた難しい単語が,意外にも,今の自分の言語生活を豊かに彩っています。面白いものですね。
では。