こんにちは。
人間は,究極的に最後には「時間の使い方」で悩むのだと思います。
やりたいことはいろいろとあっても,人間に与えられた時間は1日24時間しかありません。何により多くの時間を費やすか,それが最後に問題となるでしょう。
勉強をするかどうか,それは生き方の問題であると,何度かこのブログでも書いています。勉強ができるようになるためには,いくつかの要素はあるものの,やはり定量的に多くの時間をかける必要があります。勉強に対して時間を使うかどうか,それは他の何かに対して時間を使えなくなることを同時に意味しており,それを決めるのは生き方を決めていることになりますね。
昨日,世代として学力低下が起きていると書きましたが,社会の変化によって若者たちの時間の使い方に変化が起きていることが原因の一つではないかと考えています。
勉強に時間を使わなくなったというのではなく,勉強以外の部分の時間の使い方に問題がありそうです。
電車やバスの中で高校生を見かけます。中には参考書を読んでいる方もいらっしゃいますが,多くはスマホをいじっているように見受けられます。
中高生でも,本を読んでいる人は,昔はそれなりにいたと思うのですが,今はまったく見なくなりました。
こうした勉強以外の部分での時間の使い方が学力に影響しているように感じています。もちろん,スマホを使いこなすことによって,別の部分の能力は大きく伸びていることでしょう。一概に「悪」とは決めつけられません。
テレビを見る時間も大きく減っているように感じます。
その代わりにスマホを見ているのでしょう。YouTubeなんかであれば,見たいものだけを選んで見ることができます。若者にとってはこちらのほうがおもしろいのでしょう。
テレビとYouTubeは,それこそ映画とテレビくらいの違いはあるように思います。この差が大きいのかもしれません。
テレビとYouTubeを比べたとき,テレビだと,あまり面白くないと感じるもの,興味がないものであっても,見ざるを得ない状況が生じます。無数にある別の動画の中から見たいものを探してきて,すぐに見ることができるインターネットとは違います。
そうした「負」の面があるために,実は,テレビから得ている情報は,多岐にわたっていて,知らず知らずのうちに知識を広げている可能性はあります。
中年のアイドルが農作業をするバライティ番組があります。農業や自然についての知識が深まるでしょう。
世界各地を巡るバライティもあります。珍しい動物も登場します。地理や生物についての学んでいることになります。
ドラマだってそうでしょう。法律に関する知識が出てくるドラマもあれば,大人の文化について学ぶ機会にもなりましょう。
他にも例を挙げればきりがないのですが,普段から子どもたちと接していると,意外にも,こうしたことの影響は大きいように感じています。YouTubeで歌番組だけ見ている,コントだけ見ている,ましてやLineで友達と永遠にチャットをしている,というのとは大違いです。
別にテレビを見ることを推奨しているわけではありません。
ただ,読書の習慣はあったほうがいいでしょうし,無制限にスマホを使用させるのも問題はあるかもしれませんね。
では。