志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

国家の成熟

こんにちは。

 

アメリカ大統領選挙がごたごたとしてきました。

暴動に備えて銃がよく売れているそうです。先日のテレビでは,射撃訓練を受ける14歳の少女の姿が報道されていました。日本では考えられないような光景ですね。

しかし,日本でもつい数百年ほど前までは,庶民が当たり前のように武装していました。戦国時代のことです。現在の「教科書」の記述に従えば,庶民が武装解除をするのは豊臣秀吉刀狩令ということになります。(刀狩については研究が進んでおり,実際に武装解除がされたとまでは言えないようです。近い将来,教科書の記述も変わるでしょう。)

 

長い歴史の流れの中で考えれば,数百年などというのはほんの一瞬のことなのかもしれません。そういう意味では,アメリカが異常なのではなく,つい最近の日本のような状態にあるだけと考えられるのかもしれません。

 

「日本」がいつできたのかは議論が分かれるでしょうが,「天皇」という称号が使用され,「日本」という国名に決まったのが7世紀だと考えられています。

一方で,アメリカ独立宣言は1776年,パリ条約で独立を達成したのが1783年と,アメリカ合衆国の歴史はまだまだ短いです。

いまだに武装状態にあるのは,国としての幼さなのかなとも感じています。

(善悪や優劣は不明です。それを論じるつもりはありません。)

 

選挙の結果に対して,明確な根拠もなく不正だと主張しているトランプ大統領ですが,この人物自身の幼稚さを感じることはもちろんですが,国として未成熟なことが背景にあるのかもしれません。

冷静に考えれば,トランプ氏の主張こそがフェイクニュースだと思うのですが,いかがでしょうか。

 

選挙結果は不正である,国家の陰謀であると主張した人物として,オウム真理教麻原彰晃元死刑囚(執行済)を思い出しました。

変な着ぐるみを信者たちに着せて歌って踊りながら選挙活動を展開していたのですが,滑稽さとともに異様な雰囲気がありました。

選挙で全員が落選したときに,これは国家による陰謀であると考えるようになり,数々のテロ行為へと突き進んでいったそうです。

 

トランプ氏にも同じ精神性を感じます。しばらくアメリカ国内ではもめることになるでしょうし,おかしなことにならなければいいなと願っています。

 

では。