こんにちは。
昨日,テレビにすゑひろがりずさんというお笑いコンビの方が出ていました。
有名な方のようですが,あまりテレビは見ないもので,ネタを拝見したのははじめてでした。
「和風変換」というネタだったのですが,カタカナ語を和語と漢語で表現していきます。昨日のものは覚えていないので,ネットで検索して出てきたお菓子の名前の和風変換の例を挙げます。
ミルキー→乳玉
カントリーマアム→ふるさとの母君
ホームパイ→お屋敷焼き
などとなります。
よく子どもたちがこんなことを言います。勉強が苦手でやりたくないからなのですが…
「漢字なんてなければいいのに」
「英語なんてなければいいのに」
漢字がなければ,当然ですがひらがなもカタカナも誕生していません。日本に文字がないことになってしまいます。
英語などの外来語がないとしたら,すべて和風変換の世界になってしまいます。
「テレビ」,「スマートフォン」,「スカート」,「フライパン」,「スープ」,…など,日常的に用いている外来語はものすごい数に上ります。これらをすべて和語,漢語で表現しなければならないとしたら,極めて不便なことは自明でしょう。
戦時中には「敵性語禁止」運動が起こりました。
アメリカに戦争で勝つために,英語の使用を禁止する動きが民間で広がったのです。
野球では,ストライクを「よし」,ボールを「だめ」と言い換えて試合をしていたそうです。
音楽の「ドレミ…」も「はにほへといろは」を用いていました。
そのほかにも,使用頻度の高い外来語はたくさんあったはずなのですが,それぞれ何と言っていたのでしょうかね。ご先祖様を笑いたくはないですが,こんなことをしても勝てるはずはないのに,なんとも馬鹿げたことをしていたものです。
さて,この和風変換ですが,なかなかに豊かな言語力がないと適切に「変換」することは難しいと思います。
子どもたちが遊びでやってみると語彙力や思考力を伸ばすことになるかもしれません。
もちろん外来語がいかに便利なのかを教える教材にもなりますね。
では。