こんにちは。
昨年度からなのですが,学校で理科の実験を行うことが減っているように感じています。昨年は一斉休校があったため,授業の進度を速める必要があり,実験は「省略」して教科書の内容を進めたのでしょう。
今年も,昨年のしわ寄せであったり,いつ休校や学級閉鎖になるかわからないためでもあったりするのでしょうが,理科の実験をあまり行っていないように感じています。
実際に実験をしてみないと,なかなか理解できないものもあるでしょう。
もしも参考書の知識がすんなりと飲み込めないようであれば,動画だけでも構いませんので,実験について見ていただくといいでしょう。
こちらの教室では,教育開発出版さんのテキストを使用していますが,理科テキストにはスマホで実験の動画を見られる機能がついています。便利な世の中になったものです。
YouTubeなどで検索してみても,実験の動画はたくさん公開されているでしょう。
さて,中学2年生では,鉄と硫黄を反応させて硫化鉄をつくる実験を行います。
私が中学生のときにもこの実験を行いました。試験官を使用すると,試験官が焦げてしまうという理由から,鉄と硫黄の混合物をアルミはくで包んで実験を行いました。
当然ですが,反応が進む様子を見ることはできません。
今の中学では試験官を使用しているところが多いようです。また,動画を検索しても,試験官を使って実験を行っており,反応の様子がよくわかります。
この実験で大切なポイントの1つは,できた硫化鉄と塩酸を反応させることでしょう。
硫化水素が発生するのですが,これがとても臭いのです。模範解答だと「卵の腐った臭い」と表現されているのですが,硫黄成分の強い温泉の臭いがするのです。
インターネットでは臭いまで伝えることはできません。
しかし,あと20年くらいすれば,遠隔でも臭いや手触りを再現して伝えることができるようになっているかもしれませんね。
さらに未来になると,味覚も再現できるかもしれません。そうなると,ご家庭で料理することがなくなるでしょう。
臭いまではわからないのですが,ぜひ実験の動画はご覧になってくださいね。
では。
【追記】
教育開発出版さんですが,学校や学習塾向けに教材を販売されているため,一般の方は教育開発出版さんから直接教材を購入することはできません。
もしも教材がほしい方がいらっしゃれば,学習塾などに相談されるといいでしょう。