志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

フーコーの振り子

こんにちは。

 

せっかくの夏休みですので,いろいろなことを体験していただくと,それが勉強にも人生にも良い影響を与えるでしょう。

 

札幌に青少年科学館という施設があります。

私も子ども頃に何度か訪れたことがあります。

科学に関するいろいな実験を体験できる施設となっています。今はどうのような展示があるのかわかりませんが,私が子ども頃にあったのは,真空のビンの中に鈴がつるしてあって,真空だと音が伝わらないことを確認できる装置であるとか,滑車と動滑車での引く力の大きさの違いがわかる装置であるとか,地震の揺れを体験できるものであるとか,さまざまなものが展示してありました。

 

コロナが広がっているこの様子だと,来週くらいからまた休館になるように思います。

行くのであれば今週中でしょう。

やってみて,1つでも不思議だな,楽しいなあと感じもらえれば,それは子どもたちの成長につながっていくはずです。

 

小学生の甥は比較的科学館に近いところに住んでいることもあり,何度かここを訪れています。お気に入りだそうです。

話を聞いてみると,エントランスホールに大きな時計があったとのこと。

しかし,時計など昔はありませんでした。

 

たぶん甥が時計と話していたものはフーコーの振り子でしょう。

振り子は同じように振れつづけるのに,地球が自転して地面が動いていきますので,振り子の振れ方(振動面)が少しずつずれていくことが観察できます。

床にドミノが置いてあって,少しずつ振り子がずれていくにしたがってドミノが倒される仕掛けになっていたはずです。

ドミノの倒れ方で時間を知る「時計」と勘違いしたのでしょう。(甥ではなく,一緒に行った親が勘違いして間違えたまま教えたのでしょうね)

 

世界で初めて発明された地球が自転していることを証明できる装置としても有名です。日本にはいくつもないはずです。東京だと,上野の科学博物館にあります。

ただ,理論上はより高緯度にある札幌の振り子のほうが振動面のずれ方が大きいはずなのです。

 

コロナで行くことは当面かなわないでしょうが,一日中,ぼーっと振り子を眺めていたい気持ちもあります。

何もしない時間というのは贅沢ですよね。

 

では。