志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

障がいについて思うこと

こんにちは。

 

パラリンピックがはじまりました。

障がい者の方への差別がなくなり,真に共生できる社会が実現することを願っています。その手助けになることは間違いないでしょう。

どうか開催によってコロナが広がらないようにと願っています。

 

実は,私は障がい者となる可能性がありました。

生まれてすぐに,右足を切断する必要がありますと告げられたそうです。

右足の太ももに,直径10cmくらいの真っ赤なあざがありました。

先日,インターネットを見ていて,たまたま同じ病気を発見し,それが苺状血管腫というものだと知りました。毛細血管が異常に増えて体の表面にあざとなって現れるのだそうです。当時はあまり知られていない病気だったのでしょう。それで切断するとなったのだと思います。

 

両親は別の病院でも診断を受け,そこでも右足を切断しますと言われたそうです。

3つ目の病院でやっと「これは大きくなると自然に消えます」と診断され,私の右足は事なきを得ました。

しかし,毛細血管が集まったあざですから,ここの部分を怪我すると,大量に出血して命の危険があると,物心ついたときから聞かされていました。いつもここだけ怪我しないようにと気をつけていたことは言うまでもありません。本当に死ぬと思っていましたから。

私の慎重でビクビクしやすい性格はこうした生い立ちに由来しているのでしょう。

ちなみに血管腫はだんだんと薄くなっていき,中学生くらいだと少し跡が残っている程度になりました。そのうちきれいに消えてなくなりました。

 

現在患っているタバコアレルギー,化学物質過敏症にしても,日常生活に大きく支障をきたしているわけですから,障害者手帳をもらえるわけではありませんが,障がいと考えられるでしょう。

 

学生時代,あるイベントで,障がい者のための社会活動をしている障がい者の方がお話されているのを聞いたことがあります。

その中で印象的だった言葉があります。

 

あなたも明日交通事故に遭うかもしれない。重大な病気に罹るかもしれない。

誰でも障がい者になる可能性はあるんだ。

社会にはたくさんの障がい者がいるけれど,たまたまそれがあなたではないだけだ。

だからもっと障がい者のことに関心を持ってほしいし,障がい者と共生できる社会の実現に協力してほしい。

 

こんな内容だったと思います。

「誰もがいつ障がい者になってもおかしくない」という言葉には衝撃を受けました。

人と人との付き合いであること,誰もが同じ人間であること,それだけは間違いないでしょう。そう考えると,まずは心のバリアフリーは実現できるのかもしれません。

 

では。