志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

だからタレです

こんにちは。

 

パーテーションもあり,席も離されていてちょっとした「個室」のようになっていることもあり,心配はないだろうと焼き鳥屋さんに行ってきました。

昨日は中学3年生たちが修学旅行のため,夜の授業がなかったのです。かなり久しぶりに外で飲んだように思います。

 

1人,初心者マークを付けた新人の店員さんがいらした。かなり要領が悪い感じ。イライラするお客さまも多いだろうなと思いつつ,私は笑顔で対応をしていたのですが,ちょっと信じられないことが起きました。

「つくね2本タレでお願いします」と注文すると,

「…」と,じっとこちらを見つめ,無言でこちらに何かのことばを期待するように待っています。

「ビールとつくね2本タレです。」と,優しく注文を繰り返すと,

「つくね,1本はタレで,あのー,もう1本は?」と,聞いてくるではないですか。斜め上の対応に,苦笑しつつも,実社会でも苦労は多かろうなと,おそらく大学生であるこのアルバイトの青年の将来を憂慮しつつ,「タレですよ」と笑顔で応えました。

 

アルバイトの先輩たちも,この青年にゆっくり丁寧に仕事を教えていました。怒られたりイジメられたりしていない様子。店員さんの対応もしっかりしていて,雰囲気の良いお店なのですが,こうしたところがお店の良さに繋がっているのでしょう。

 

席が離されているので,1個飛ばした「個室」が自分の隣の席になります。そこにいらしていたご夫婦が,お子さまの塾のことをお話されていました。

どうやらお子さまは中学3年生のようで,塾に通ってがんばってもらって,なるべく良い高校に進学してほしいと願っていることが,ご夫婦の会話の内容からわかりました。

 

さらにお話をそれとなく聞いていると,あまり高校受験はうまくいかないだろうなと,失礼ながら想像もつきました。

また,根本的な問題として,お子さまに対して勉強しなさいと言っておきながら,ご夫婦は2人で飲みに行っているのです。それも店員さんとのやり取りから,この方たちはいわゆる常連だともわかります。さて,こんな状況で,果たしてお子さまは勉強をがんばろうと思うものでしょうか。

「親から応援されているぞ」と,お子さまたちが自然と感じられる家庭環境が理想ですね。

 

では。