こんにちは。
テレビを見ていると,ある局のアナウンサーの方が黄色いTシャツを着ていました。ああ,今年もこの季節かと気づかされます。
チャリティ番組に対しては,賛否両論でさまざまな意見が述べられているようです。良い面も悪い面もどちらもあることは事実でしょうし,世の中のおそらくすべての物事は,両面を備えているはずです。
さて,最近では世の中での認知度も上がり,発達障害や学習障害について,以前よりも知られるようになりました。しかし,正しく理解されているかどうか,偏見がないかどうかというと,疑問に感じざるをえません。
さまざな障害に関して私が感じていることは,「障害」を持っているのは当事者の方ではなく,そうしたさまざまな特性のある方を受け入れられない社会の方ではないかということです。
社会が内包する「障害」なのですから,悪いのは社会の方であり,変わるべきも社会の方でしょう。そうした意味から,私は「障がい」という表記を好みません。
学習障害に関しても,すべての人(ずば抜けた才能を持つ方も含みます。通常の公立小中の授業では簡単すぎるでしょう。)が,それぞれにあった教育を受けられるというのが理想の姿でしょう。
飛び級も留年もない日本では,とくにそうした視点が欠けているように思います。
読み書きが苦手なディスレクシアという障害であれば,それに合わせた教育があるでしょうし,コミュニケーションなどが苦手なASDという障害であれば,やはりそれにあった教育があるはずです。
さらに,そうした診断名で一括りにするのではなく,例えば同じASDの方でも,それぞれに苦手なこと,得意なこと,学びやすい環境はまったく異なるでしょう。
まだまだ日本では,制度的な面も不十分ですし,世間の理解も進んでいませんし,偏見も強いなあと感じています。
さて,はじめに黄色いTシャツのお話をしましたが,こうした全国的なチャリティ番組で,発達障害,学習障害がクローズアップされることはないのでしょうか。
もしも,そうした企画があったとしたら,ずいぶんと差別や偏見の解消に役立つと思うのです。しかし,当分は取り上げられることはないように思います。
こうしたことも,チャリティ番組に対して違和感を感じる原因のひとつなのでしょうね。
では。