志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

ディスレクシアの子どもたちのためのアプリ

こんにちは。

 

ディスレクシアという学習障害があります。読み書き障害,読字障害などとも言われており,文字の読み書きが困難な症状が発現します。

ディスレクシアの方であっても,人によって文字の見え方には差異があるようですが,文字が歪んで見えたり,踊って動いているように見えたりする方もいらっしゃるそうです。また,文字が「図形」として見えていて,読むのに苦労したり,繰り返し書いても文字を覚えられなかったりする方もいらっしゃるようです。

 

本当に症状の重い方だと,文字をまったく読めないそうなのですが,多くの方は,時間をかければ読むことはできるけれど,漢字や英単語の習得が著しく困難だったり,頻繁に読み間違えをしたり,読む作業によって著しく疲労したりと,症状は重くはないようです。そのため,単なる学力不振と勘違いされるケースも多いのかもしれません。

 

日本語,とくにひらがなとカタカナは,文字と発音の関係が明確でわかりやすいため,日本語がまったく読めない方は珍しく,ある統計だとディスレクシアの有病率は2%程度だとされています。

しかし,中学で英語を習い始めて,英単語がまったく覚えられないなどの症状が現れる方もいらっしゃり,8%程度,1クラスに3人程度がディスレクシアだとしている統計もあります。

 

さて,前置きが長くなりましたが,先日の北海道新聞に,ディスレクシアの子どもたちのためのアプリが開発されたと紹介されていました。

パソコンの画面上に文字が表示され,読めたら「○」をクリックして次の文字へ進み,2秒程度の時間が経過しても読めなかった場合には,音声で文字を読み上げてくれるものだそうです。

文字を習いたてで,ディスレクシアの症状のある子どもたちが練習すると,読む速度が改善するそうです。

 

以下にリンクを貼ります。

右上の「新規登録」を行うと,アプリを使用できるようになります。

 

T式音読指導アプリ for web ホームページ

https://www.t-ondoku.com/

 

発達障害学習障害も認知度があがってきました。世間の理解が広がり,どなたでもご自分にあった教育を受けられる日がきてほしいものです。それぞれにあった学び方をできれば,どなたも大きく力を伸ばせます。

 

ディスレクシアについても,「触るグリフ」であるとか,さまざまなツールが開発されています。パソコンやタブレット,音声読み上げソフトなどの活用で,学びやすくなることも期待できます。

すべての子どもたちが,楽しく学べる学校が実現してほしいものです。

 

では。