こんにちは。
プロ野球も最終盤です。負け越しの3位のチームにも日本一になるチャンスがあるというのは,制度としては問題があるかもしれませんが,3位を狙えるチームのファンは盛り上がりますし,興行としては成功していると思います。
セリーグの3位争いが大混戦ですし,パリーグは優勝争いから3位争いまで5チームで大激戦となっています。
さて,私が小学生の頃にも,パリーグが大混戦となったことがありました。西武と近鉄の2チーム,もしくはオリックスも含めた3チームで,毎年熾烈な優勝争いが繰り広げられていました。
野球ニュースなどで順位を見るときには,ゲーム差で考えることが多いです。
「勝ち数-負け数=貯金(マイナスの場合は借金)」となり,貯金が2違うと「ゲーム差1」となります。ふつうはゲーム差通りに順位が決まるものです。
ところが,引き分けが多いチームがあると,稀におかしなことが起こります。
ゲーム差では勝っていても,勝率では負けているという逆転現象です。プロ野球の優勝チームは勝率で決まりますので,混戦になった場合には,こちらを考えないと順位がわからなくなってしまいます。
そんなこともあり,小学生の私は,あれこれと電卓をいじりながら勝率を計算してみたものです。たぶん学校で割合を学ぶ前の,4年生くらいからやっていたと思います。
たとえば,今日時点でのベイスターズだと「133試合,69勝,62敗,2引分」ですので,勝率の計算式は「69÷131」となります。
割る数のほうが割られる数よりも大きく,なんとも違和感のある,不思議な計算式だと感じていたことを覚えています。
しかし,そうした積み重ねにより,自然と割合について理解していったのでしょう。また,日本で消費税が導入され,計算の必要があったことも影響しているでしょう。生活の中で割合を学んでいたため,小学算数最大のテーマであり,最難関でもある割合について,私はさほど苦労なく見につけられました。
日常での「学び」は本当に大きなものなのです。
今年のプロ野球であれば,村上宗隆選手が三冠王を獲れるかどうか,ホームランの日本記録を打ち立てられるかどうかも注目されています。
おそらく,村上選手にとって,三冠の中でもっとも難しいのが打率でしょう。打率の計算をやってみたり,あとどれくらいヒットが出ないと打率で抜かれてしまうのかを考えたり,野球が好きなお子さまには楽しんで取り組んでみてほしい問題です。
こうした経験が十分ではない場合,机の上の勉強だけをがんばっても,成績は上がらないことがあります。やはり大切なのは,日常の中でどれだけ学んでいるかでしょう。
では。