志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

辞書への愛情

こんにちは。

 

昨日,今日と野球で大盛り上がりでしたね。

日本チームの見事な優勝に,私も興奮しております。

 

さて,昨日のメキシコとの試合で,一つ残念なシーンがありました。

三振したメキシコの4番バッターの方が,悔しさのあまりバットをへし折りました。

その怪力に驚かれた方,相手チームの4番打者の悔しがり方に,してやったりという気持ちになった方が多いのではないかと思います。

 

しかし私は,バットを折ってはいけない,バットがかわいそうと,残念な気持ちになりました。世界大会ですので,全世界の野球ファンの手本となるような態度,プレーを見せてほしいものです。

道具を大切にできないというのは,最低限の礼儀すら欠けていると感じます。いただけない態度でした。チャンスに打てなかったのも,メキシコチームが負けたのも,当然なのかもしれません。

 

日本ハムの新庄監督や大谷選手が道具を大切に長く使ったというエピソードも聞いたことがあります。どんな競技,芸事であっても,それは基本なのだと感じます。

 

勉強でも,やはり道具を大切にしましょう。

ボロボロになる代表選手が辞書や参考書でしょう。丁寧に扱ったのと,雑に扱ったのとでは,古びていく様子に違いがあります。辞書であれば,引いた手の跡が確認できるような,引いている手の動きが想像できるような手垢がついていきます。汚れたり色褪せたりはしますが,角がボロボロになったり,紙が破れたりはしないものです。

 

「辞書(今は紙の辞書を使う方は少ないでしょうから,参考書でしょうか)はボロボロになっていないとダメだ」という言説を聞くことがありますが,それには違和感がありますね。

かなりのがり勉だった高校時代,私は1秒で辞書を引けましたが,最初に辞書が収まっていた箱や,箱についていた帯を,3年間きれいに残したまま使っていました。3年生になっても,辞書の箱と帯が残っているのは私だけでしたが,それだけ大切に扱っていたわけです。

当時の私は,辞書に対して戦友のような気持ちを抱いていました。

 

しっかり丁寧に辞書を引きながら勉強した経験があるのなら,辞書をボロボロにしなさいという言葉は出てこないと思います。なぜなら大切な友達なのですから。

 

では。