こんにちは。
学生時代,漢文は得意でした。
中学生の頃だと,「えっ,ふつうにすらすら読めるじゃん」という感覚すらありました。教わらずとも,何も難しいところがなかった。
理由を考えてみると,「孫氏の兵法」とか「三国志」とか,中国の古典が好きになり,関連する本をたくさん読んだからでしょう。
知的生き方文庫にそうした内容の本がたくさんありました。本の中では漢文の文章も紹介されており,おそらく書き下し文だったでしょうが,自然に読めるようになっていったのでしょう。
思い出してみると,漢文特有の二重否定,例としては「虎穴に入らずんば虎子を得ず」のような表現ですが,はじめは何を言っているのかわからず,よくよく考えて理解していった記憶があります。
楽しいから理解したくて考えながら読んでいるうちに,漢文が身についていたというわけです。
楽しいこと,興味のあることでなければ,脳が活性化されず,なかなか身につかないものです。
基礎学力を上げるために読書を勧めていますが,強制されて「勉強」として読むのであればほとんど意味がないでしょう。
楽しんで読めることが絶対条件になりますね。極端に言えば,ゲームの攻略本でもいいと思っています。何かしら読んでいるうちに,読書のレベルが上がっていき,だんだんと難しい内容の本も楽しめるようになっていくでしょう。
他の教科の勉強でも,interstingという意味での面白さ,解けることの爽快さを感じ,少しでも楽しいと思って勉強できるのが理想です。私も,そうしたことを子どもたちに教えようとしていますし,それがわかった子どもたちは自然と自主的に勉強するようになります。
しかし,勉強がお嫌いな方が多いというのが現実でしょう。つまらないと感じる科目であっても,部分,部分でどこかに「楽しい」と思えるものはあるはずです。まずはそれを見つけてみようと努力するといいかもしれません。
では。