こんにちは。
先日,英語にカタカナでルビを振ってはいけないと書きましたが,正確な発音を表せない例でいうと,こんなことがありました。
日本語とは言語的に近い韓国語での話です。
韓国人の友人とお話しているとき,「私は韓国の偉人では李退渓が好きだ」と言ったところ,「それは誰だ?」と聞かれ,驚いたことがあります。
李退渓は韓国でお札の肖像になっているほどの歴史的偉人,有名な儒学者です。知らないはずはないのです。「お札の肖像」などと説明し,やっと通じたことを覚えています。
私は李退渓を「イテゲ」,アクセントだと「_ _ ―(カエル・蛙と同じアクセント)」と読みました。
韓国の友人は「イテゲ」とほぼ同じ3音であるものの「― _ _(カラスと同じアクセント)」と読んでおり,ほんのちょっとアクセントがちがうだけで,まったく通じないのだと,言語の難しさをしみじみ感じたのでした。
さて,現在では,外国人の人名や外国語の用語を,現地の発音に近づけて表記しようという試みが浸透しています。
マゼラン → マガリャンイス
ルースベルト → ローズベルト
リンカーン → リンカン
といった具合です。
個人的には「リンカン」でも「リンカーン」でもわかればいいと思っています。
正確な発音を表すなど無理だからです。
中学1年生のとき「カリフォルニア半島」を「カルフォルニア半島」と書いて「×」になったことがあります。2文字目「ル」が誤りで,「リ」が正しい。
しかし,本当に「正しい」かどうかは,なんとも言えません。
英語の正確な発音だと「カラフォニア」といった感じでしょう。(もちろんこれも不正確です)
少なくとも2文字目は「リ」でも「ル」でもないわけで「ラ」と発音しています。
すごく無意味だとは思っていますが,テストで「○」をもらえる範囲,不利益を被らない程度に暗記するようには指導しています。
では。