こんにちは。
最近,道内公立高校の推薦入試について書いていますが,個人的に考えている制度の問題点を指摘したいと思います。
一言でいうと,合否の基準がわからないのです。
たとえば札幌旭丘の推薦でいうと,発表された学校裁量によれば
「面接,適性検査,学習の記録(内申点)」を見るとわかります。
さらに入試の実施要項を見ると,「自己推薦書」と「健康診断書」を出願時に提出しており,これらを総合的に判断して合否を判定するとあります。
健康診断に関しては,障害のある方がそれを理由に不合格になることがあるのかもしれません。しかし,多くは問題なしと判断されて,合否に影響するようなことはないでしょう。障害を理由に不合格というのも,ないと信じたいです。
「総合的に判断する」というのがなんとも不透明で,しっかりと比率を出してほしいですし,そのほうが公平な入試となると考えますが,いかがでしょうか。
例として
「面接300点,適性検査500点,内申点700点,自己推薦書100点…合計1600点で得点の高い受験生から合格する」というような明確な基準です。
(数値は私が適当に書いたものです。実際の基準はまったくわかりませんので,誤解なさらないでください。)
札幌平岸だと個人調査書の学習の記録(内申点)以外に「スポーツ活動・文化活動」と「資格・検定試験等」も見ることになっています。
これらについても「英検2級は+50点」,「全道大会出場+30点」などと基準を明確にすることは可能でしょう。
札幌平岸(デザインアート)であれば,実技(鉛筆でのデッサン)をどの程度の比率で見ているのか,大変に気になるところですし,受験生にとっては,どれくらい力を入れて対策する必要があるのか,場合によってはデッサン教室に通う必要があるのか,といった判断材料ににもなります。
この実技は一般入試でもありますし,さらには一般入試で面接を実施する学校もあり,こちらもどの程度見ているのかまったくわかりません。
推薦中心に書きましたが,一般入試も推薦入試も,基準を明確にした公平性の確保が必要だと考えております。
では。