こんにちは。
札幌旭丘の学校祭をちらっとのぞいてきました。
私たちのころとちがって,ずいぶんとキラキラした感じの学校になったなあという印象を受けました。時代とともに変化しますね。
昔はどの高校も,多かれ少なかれ受験予備校としての性格が強く,青春を捨てて勉強にすべてをささげるような生徒さんが少なくなかったものです。
私が在籍していた当時は,札幌旭丘は自殺者が多いことで知られていました。
高校1年生のときには同学年の方が,高校2年生のときには2個上で留年して3年生だった方が,自ら命を絶っています。
今ではそんな感じの学校ではないわけです。
私がいた頃は,体育館の前に大きな鏡がありました。
鏡の隅には「○○寄贈」と贈った方のお名前とともにギリシャ文字が刻まれていました。
ギリシャ文字は読めませんが,「グノーティ・セアウトン」と書いてあり「汝自身を知れ」という古代ギリシャの格言だと,倫理の先生から伺ったことを覚えています。
何やら意味深な言葉だなと,多少の気味悪さも感じていました。なんでも,在学中に自死を選ばれた先輩のご遺族が寄贈した鏡だそうです。しかし,この鏡を気に入っていたこともまた事実です。
今日,校内を探してみましたが,この鏡はないようでした。案内をなさっていた現役の高校生にも聞いてみたのですが,鏡のことはご存知なく,新しい校舎には移設しなかったものと思われます。
寄贈なさった方にも許可を取り,古い校舎とともに壊されたのかもしれません。
少なくとも,今のこの高校には似つかわしくない鏡だなあと,時代に合わせて変化し,すてきな学校に変わったなあと,そんなことを考えました。
では。