こんにちは。
先日,社会科の問題集を作ったことを記事にしました。
Z会時代に模試や教材を作っていたときもそうしていましたが,校正するときには,必ず紙に印刷したもので行います。
パソコンの画面上で校正するのと,プリントした紙で校正するのとでは大きなちがいがあり,紙でないと誤植に気がつきにくいものです。
ただし,印刷したときのレイアウトを見るために,必ず印刷して校正するのが鉄則です。それを抜きにしても,具体的に何が異なっているのか,誤植が見つけやすい理由は何なのかはわかりませんが,紙のほうが断然に校正しやすいのです。
おそらく,調べてみれば科学的な根拠があるのでしょうが,紙のほうがしっかりと読んでいることになるでしょうし,入試問題も紙ですから,紙の教材で学習するのにはそれなりの利点があるのだなと再認識しました。
それから先日,久しぶりに『たけくらべ』を読んでみたいと思い,本屋さんで探してみました。結局は見つけらず,インターネットで検索したところ,電子書籍版が無料で読めたので,こちらを手に入れました。
ところが,電子書籍だとまったく読まないのです。習慣の問題もあるのでしょうが,紙の本のほうが読みやすく,優れた点もあるということでしょう。
どんどんと教育現場にもデジタル化の波が押し寄せています。
もちろん,読み書きが苦手なお子さまにとっては,文字をワープロで打てたり,読み上げ機能があったりしたほうが便利でしょう。デジタルにも,効果的に使い方はあるものです。
それを認めたうえで,紙にしかない何らかの「力」が存在していると,感覚的には思うのです。科学的な根拠が示されるようになっていき,紙への回帰が起きると考えています。
こちらの教室では,デジタル化はせず,これからも紙の教材だけでやっていこうと,教材を校正しながら再確認していました。
では。