こんにちは。
学校の勉強,とくに社会や理科は,生活の中の大切な部分をピックアップして学習しているという性格が強いため,実生活で得た経験や知識がないと理解しにくい場合があります。
社会科の中にもいくつか理解しにくいことがあります。
たとえば社会主義と冷戦。私が幼い頃にはまだソビエト社会主義共和国連邦があり,東ドイツと西ドイツという2つの国があり,オリンピックでも宇宙開発でも東西両陣営が競っていました。
身近に社会主義についての「教科書」があり,理解も容易だったわけです。
しかし,今では冷戦は崩壊しており,小・中学生にとってもなじみが深くわかりやすい国の中には完全な社会主義経済の国はなく,社会主義や冷戦は理解しにくい語になっています。
中国経済は資本主義のしくみを取り入れていますし,(日本政府は国家として承認していませんが)朝鮮民主主義人民共和国の内情はよくわからない方が多いでしょう。
わかりにくいもう一つの語が,間接選挙,そしてその対義語の直接選挙です。
なぜなら日本に間接選挙がないからです。
選挙の原則の一つとして「直接選挙の原則」を習い,「有権者が代表者を直接選ぶしくみ」などと説明されるものの,いまいちどういうことなのかわかりにくいですね。
今,アメリカ大統領選挙の開票作業が進んでおり,ニュースでも大きく取り上げられるでしょう。アメリカ大統領選挙が間接選挙になっているので,ニュースを見て「おかしな制度だなあ」と,なんとなくでいいので,間接選挙がどういうものなのか理解してみましょう。
直接選挙の原則について,すっと腑に落ちるはずです。
では。