こんにちは。
今日から札幌開成中の願書受付となっています。
札幌開成中の入試は,年明けの1月14日の一次試験がスタートです。あと2か月,志望者のみなさんはがんばってください。
さて,北海道の公立高校入試と同様に,札幌開成中の入試も透明性,公平性の確保が十分ではないと思っています。教育委員会に期待はできませんが,どうか改善してほしいものです。
一次検査通過者の選考では,「出願理由等説明書」,「児童の状況調査」,「適性検査ⅠおよびⅡの結果」を用いて合否を判定するとなっています。
「児童の状況調査」とは,いわゆる内申点です。これをどのように点数化しているのか,また,内申点と適性Ⅰ,適性Ⅱの得点比率はどのようになっているのか,はっきりと公表し,公平な入試にすべきだと思っています。
また「出願理由等説明書」は点数化のしようがないですね。これをどのように扱っているのか説明もなされるべきでしょう。
入学予定者(合格者)の決定では,4つの選考方法があるものの,たとえば「出願理由等説明書及び児童の状況調査」と「適性検査Ⅰ」の結果を同等とみなして決定するとあります。
同等とありますので,前者と後者の比率は1対1でしょう。ここでも内申点をどのように点数化しているのか公表され,出願理由等説明書の扱いについても説明されるべきでしょう。
大手さんの指導を見ていて疑問に感じることがあります。「出願理由等説明書」をものすごく重視している印象です。果たして合否に大きく影響するのでしょうか。
点数化できないので,選考の基準に用いにくく,またみなさんある程度考えてしっかりしたものを書いているでしょうから,少なくともこれで大きく差がつくとは思えません。
公表されていないので,まったくの推測ですが,同点だった場合の判断基準くらいにしか使っていない可能性もあります。
一生懸命に出願理由等説明書を添削している塾さんも多いようですが,これ以上に大切なのが過去問(適性検査Ⅱの作文)の添削でしょう。過去問を添削してもらい,解き直し,書き直しをすることで,ものすごく力がつきます。
と,いろいろ書いてきましたが,開成中入試も高校入試も,公平な入試になるよう改善してほしいものです。
しかし,現行制度の中でがんばるしかないことも事実ですので,どうか悔いのないよう全力を尽くしてください。
では。