こんにちは。
先日の新聞にいいことが書いてありました。
「嘘も100回言えば本当になる」ような世の中になったと。
兵庫県知事選挙で,斎藤元彦氏が当選しました。これを受けてのものです。パワハラによって2人の方が自死されるなど,大問題を起こした方です。
インターネットで「斎藤氏悪くない」,「事件は捏造だ」などと何度も読むうちに,それを信じて疑わない方が斎藤氏を支持するようになり,さらにそうした方がどんどとと増え,大逆転で当選したのでしょう。
SNSで情報を集めていると,自分に都合のいい情報ばかりが流れてきて,反対意見が目に入りにくくなります。何度も見ているうちに「嘘が本当に」なってしまうことがあるのでしょう。
こうした傾向は,コロナ禍に顕著になった気がします。
「マスクは健康に悪いし感染防止効果はない」
「コロナワクチンを接種した方から,未接種者にワクチンが感染する」
など,常識的に考えれば簡単にありえないとわかる非科学的な言説が一定以上の規模で叫ばれていました。
マスクをしないほうがいい,と発信すると,自分のところにはマスクはダメという意見しか流れてこなくなり,冷静な批判にも耳を傾けられなくなるのでしょう。
また,こうした場合,自分の間違いを認めて引き返すことは勇気が必要です。
そうしたことも,反省の機会を奪うのでしょう。宗教にも似ていますね。
とにもかくにも,インターネットというメディアが登場したことによって,民主主義の危機,社会の分断の危機には直面しているなあと感じます。
学習においても,子育てにおいても,間違えた情報を鵜呑みにして信じてしまうことは起こりうるでしょう。
よほど注意して,さまざまな情報を多角的な視点から集めることが,現代社会においては重要なのだと感じます。
では。