こんにちは。
20年ほど前のことです。北海道将棋連盟のホームページに,抽選で3名の方に棋士のサイン色紙をプレゼントしますと載っていました。
それに応募して,みごとに私が当選して色紙をいただけたのですが,たぶん抽選はしなかったのだろうなと,後日知ることになります。
当選者を発表するホームページの記事に,「ホームページの感想,質問などを書いて応募すると,当選しやすくなります。」というようなことが書かれていました。
おそらくe-mailで応募したと思うのですが,必要事項以外に,「ホームページをよく見ています。ありがとうございます。」とか,「このコンテンツが勉強になります。○○のときはどうすればいいのでしょうか。」と具体的な将棋の指手の質問などを書いて送ったのでした。
このときに送った私の質問に対しても,後日,ホームページ上で回答してくださいました。
メールの文面がていねいで,質問や感想を書いてくれた人を選んで当選者としたのだと思います。運営されていたのは,北海道将棋界に多大な貢献をされた故新井田基信さんで,この方ならそんなこともするだろうなと想像もできます。
そんなことに恩も感じ,後年北海道将棋連盟が寄付を集めていたとき(現代でいうクラウド・ファンディングでしょう)には,私も気持ちよく一万円を寄付したのでした。
色紙の件がなくても寄付したかもしれませんが,新井田さんの「投資」が実り,絶対に寄付しようと思ったことも事実です。
人間関係には「作用・反作用」のようなところがあり,善意には善意で返したくなりますし,情熱には情熱で返したくなります。私の寄付の件も同様です。
勉強においても,やる気があって真剣な生徒さんに対しては,こちらも絶対に合格させてあげたいなと,自然と力が入るものです。作用・反作用ですね。
がんばる受験生ほど幸せになれる確率は高いのですが,単なる努力の差以外にも要因は多々あるのでしょう。
では。