こんにちは。
1年前から,国語の教材は自作しております。
最新の入試問題の中から読ませたいもの,解かせたいものをジャンルが重複しないように配慮しながら選び,授業で扱っております。
すると,同じ文章や題材が重複して使用されていることも少なくないと気がつきます。
たとえば,今年の3月の北海道公立高校入試で,『本売る日々』(青山文平著)が使用されていますが,これと同じ小説のほぼ同じ個所が今年の福井県入試でも採用されています。
1か月前のことですが,学力テストCで『私たちのサステイナビリティ』(工藤尚悟著)が課題文として出題されていました。これは2023年の秋田県の入試でも使用されており,やはりどちらのテストでもほぼ同じ個所が題材として取り上げられています。
こちらの教室でも,2023年の秋田県の問題は扱いましたので,生徒さんたちは,あっ,知っている文章だと,テスト問題を解きながら気がついたことでしょう。
国語の入試問題にもトレンドはあります。
現代社会に合わせて,「持続可能な社会」,「多様性」,…など,問われることが多いテーマもいくつか挙げることができます。
しかしながら,市販の教材だと,とくに国語はなかなか改訂をしないため,現代のトレンドとはずれた古い文章がたくさん載っていることが少なくありません。
やはり,最新の入試問題は極めて良質な教材であると言えます。
こちらの教室の生徒さんたちには,自分たちはものすごくいい文章をたくさん読んできたぞと,自信をもってほしいです。
また,あと4か月で国語の力を伸ばすのであれば,問いは解かくなくていいので,全国の高校入試の課題文を読んでみるといいでしょう。ただし,よく考え,辞書を使い,丁寧に読む必要があります。読解力が足りていない方も,どうにか入試問題に対応できるようになっていきます。
では。