こんにちは。
昨日,国立科学博物館について書きましたが,現在は特別展が開催中です。
国立科学博物館ホームページ「特別展 古代DNA 日本人のきた道」
この展示も圧巻でした。
簡単に紹介すると,今までは,遺跡の発掘などからわかった文化的な違いから,日本列島には縄文人が住んでいて,そこに弥生人が移住し,弥生人たちが縄文人たちを南北に追いやり,また混血もしながら現代のヤマト民族が形成されたと考えられたていました。また,南北に追いやられ,縄文人たちの系譜を継ぐのが琉球民族とアイヌ民族だとも考えられていました。
これを科学的な面から実証しようと,発掘された化石人骨のDNA鑑定(ゲノム解析)が行われてきたのだそうです。そして明らかになった最新の研究成果が展示されています。詳しくは,展示をご覧になってください,ということで多くは書きませんが,もう少し深くまた複雑な内容を知ることができます。
興味のある方はぜひ訪れてみてください。
科学博物館の展示ですので,歴史博物館の展示とは違うところがあり,少なからず驚きました。今回はそれを紹介します。
まずはこちらの土偶から。
写真はレプリカですが,実物は国宝に指定される中空土偶です。現在の函館市にある著保内野遺跡から出土したもので,歴史ファンが見れば一目でわかる有名な土偶です。
ところが科博の展示では,中空土偶という名前も国宝という表示もなく,たんなる一つの土偶として展示されていました。
科学的な面から古代人を分析する展示なので,歴史的な知識を混ぜると一般の人たちにはわかりにくいだろうという配慮なのだと思いますが,歴史にも詳しいとより楽しめます。

次に,箸墓古墳です。写真が飾られていただけですが,初期の古墳として紹介され,この頃から国家(ヤマト政権)が形成され,このような大王の墓が作られたという説明がついているのみでした。「最初の大王墓」とキャプションがついています。

古墳の発掘調査ができないので詳しいことはわかっていませんが,古墳がある纏向遺跡は邪馬台国跡で,箸墓古墳は卑弥呼の墓だという学説があります。
私はこの古墳には,卑弥呼が魏から授けられた「親魏倭王」の金印が眠っていると思っています。しかし,これも中空土偶と同様の理由で,卑弥呼などのつっこんだところにはまったく触れていませんでした。
しかしながら,歴史の知識と化学の知見がつながったぞという感動はありました。
特別展をご覧になる前には,簡単に「予習」をしていくとより楽しめるかもしれません。もしくは2回見に行くかです。
では。