志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

2023年学校裁量の公式発表

こんにちは。

 

前回の記事に書いた学校裁量の状況ですが,本日,教育委員会のホームページにアップされていました。

 

北海道教育委員会

https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/gks/koukounyuusenn.html

 

札幌市教育委員会

https://www.city.sapporo.jp/kyoiku/top/school/senbatu/index.html

 

推薦入試が自己推薦へと変更になり,どなたでも希望すれば受験できるようになります。この影響は大きいように思っています。

 

たとえば,今年春の入試での白石高校のデータを見てみます。

募集人員280(うち推薦枠は56)

一般出願者数 303

推薦出願者数 18

 

一般入試だと,推薦の18人は全員が合格したのち,

「280-18=262」の枠を303人で争うことになります。

実倍率は1.16倍です。

 

誰でも推薦に出願できるとなると,推薦枠56名はすべて埋まる可能性が高いと思います。

今年の数値をそのまま当てはめると

「280-56=224」の枠を303人で争うことになり,実倍率はなんと1.35倍まで上がります。

 

例年,推薦枠が定員に達せず,さらに一般入試でも定員割れをしていない高校では,一般入試が例年よりも厳しい争いになるでしょう。

2度のチャンスがあるわけですから,推薦は受けるべきだと思っています。

啓成,北陵,手稲,藻岩,新川などは,影響が大きいように予想します。

 

推薦入試ですが,ご自分の「持っているもの」で勝負するしかありません。

高校が求めるような人材であれば,自然に合格はできるでしょう。ふだんから,人間的に成長するような生活を送れているかどうかです。

 

都立の中高一貫校である白鷗中高のOBに,プロ棋士山本博志四段がいらっしゃいます。将棋の推薦で入学なさったわけですが,後にプロ棋士となり,日本文化の担い手となっています。さらに,文才のある方で,雑誌やインターネットに公開した記事は,しはしば大きな反響を呼んでいます。

学校が育てたい理想の人物像の1つを体現されているなあと感じます。

そういう方であれば,自然と推薦入試には合格なさるでしょう。

 

では。