志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

素直

こんにちは。

成績が伸びる子の多くは「素直」さがあります。言われたことをきちんと受け止めて実行できるからです。
逆に,頑固な子はまったく成績が伸びないことがあります。言われたことをまったくやらないからです。

できる子であればあるほどそのような傾向があるのですが,「やる」理由が明確でないと実行しません。「これこれをやりなさい。」と勉強内容を指示するときにでも,これは実力アップに役立つなあ,効率も良さそうだなあ,こういう勉強方法は理にかなっているなあ,と,意味や理由,目的などがはっきりとわかっていないとやろうとしない傾向が強いです。意味が分からないということは,やっても無駄だと感じているということだからですね。

何度か,「英語は音読」,「数学は問題集を3周以上解く」という勉強方法を紹介しています。
この2つに共通することですが,どうしてやるのか,やったら本当に効果があるのか,極めて見えにくいですね。
音読なんて読むだけですよね,1回やって間違えたものも復習した問題集を2回,3回,…やっても無意味ではないですかね,というのが正直な感想だと思います。

はっきりいいます。
これらは「やった人にしか効果がわかりません。」
ただし,絶大な効果があることは間違いがありません。だまされたと思ってやってみてください。

では,それでもこういうことをやろうとする子とやらない子では何が違うかというと,素直な性格かどうかというのが一番の違いであると思います。
素直にアドバイスを聞いて実行できるかどうかです。
素直な子というのは,音読や問題集の反復に限らず,どんな勉強も言われ通りの方法(多くは先生方がもっとも効果があるから紹介している方法です)で行います。
自然に成績が上がっていくのは納得ができますね。

以前に,あるお父様と面談をしていて,この「素直」ということについてお話ししたところ,
「会社でもなんでも同じですね。上司や先輩の忠告を無視して,まったく言われた通りできない新人とか,ずっとダメなままですもんね。」とおっしゃっていました。
仕事でもスポーツでも,上位者のアドバイスを聞かないとうまくいかないですよね。勉強も同じです。

頑固でアドバイスを聞かない子たちの勉強ですが,明らかに成績の上がらない勉強方法をしているのを「こういう風にしてごらん」とアドバイスしてもやり方を変えないことが多いです。
たとえば,漢字や英単語は書くのが面倒なので見ただけで覚えようとしていたとします。それで,小テストなんかは点が取れません。「何度も書いて練習してごらん」とアドバイスしても書こうとしません。どうなるかはわかりますね。
数学・算数でいうと,途中式を書きなさい,丁寧に1つずつ計算をしなさい,といっても,わけのわからない暗算をして,一向に計算ができるようにならない子がいます。きまって「やり方はわかっています。計算なんて作業なので練習しても無意味です。」というような言い訳をします。

「素直」というのは一生の財産になるでしょうし,人のアドバイスを聞くことで,幸せな人生も送れるように感じています。
ただ,こればかりは資質なのでどうしようもならないこともあります。
頑固な子に対しては,いろいろと工夫はするものの,結局は1度痛い目を見ないとやり方を変えないことが多いです。人の忠告を聞けるだけの心の広さ,人間の大きさが養われるまで,つまりはある程度成熟した人間になるまで,待ってあげないといけない部分もあるでしょう。それまで子どもたちを信じてあげることも大切ですね。

では。