志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

子どもたちの手本に

こんにちは。

先日の「こどもたちはよく見ている」という記事のつづきです。

国語の教材にこのような文章が出ていました。

筆者が小学生か中学生のころの話です。
ある飲食店で,お客さん(おじさん)が「ごちそうさま」と店員に言っているのを目撃します。
それまで筆者は,お金を払うのだからお礼を言う必要はないと考えていました。
これを見てから,お客という立場であってもお店に対してお礼を言うようになったそうです。

おじさんの行動が,全然知らない子どもの手本になったわけです。
おじさんは,もちろんそんなことを知る由もありません。
つまり,私たちの行動を,どこかで知らない子どもが見ていて,
自分では全くわからないうちに,良い手本,悪い手本になっている可能性があるということです。

実は,大人たちは常日頃から,どこかで見られているかも知れないと,
大人として恥ずかしくない行動を心がける必要があるのかもしれませんね。

ただ,聖人のような行動をいつもとることはできません。
最低限,悪いことはしないように,ということでしょうか。

私たち塾講師のような子どもたちに接する立場で考えてみると,
だれに見られていなくても,きちんとした行動を心がけると,
その人のもつ雰囲気やオーラが違ってくると思います。
子どもたちがいないからといって,だらしないことをして,
子どもたちだけの前できちんとしようとしても,なかなか難しいでしょうし,
人がもつオーラによってうわべだけの人間だと子どもたちは見抜いてしまうでしょう。
「見られているから」,「だれにも見られないから」という浅はかな考えでもうまくいかないでしょうね。
なかなか,難しいところです。

では。