こんにちは。
定期テスト直前になると,あまり勉強していなかった生徒が,「山を張って○○を集中して勉強する」などと宣言することがあります。
そういう生徒は試験後にほぼ必ずこう言います。「山が当たりました」
定期テストですから,満遍なく試験範囲の中から広く浅く出ます。どこの分野を勉強したとしても,その範囲からは少なからず出題があるはずです。山が当たらないほうがおかしいですね。
逆に山を張った部分が全く出なかったとすれば,先生が授業中に出さないとおっしゃった場所であるに,話を聞いていなかったために勉強したとか,とんでもなく的外れな勉強をしていたとか,そうした可能性が高そうです。そちらのほうが十分な勉強をしていないことよりも大問題でしょう。
昨日で道内の私立高校入試は終わりました。あとは3月3日の公立高校入試本番を待つのみです。また,来週の木曜日,金曜日は国立大学の二次試験です。
時間が限られていますので,山を張るわけではないですが,1つか2つ,分野を限定して対策をするのも効果的な場合があります。
私の場合ですが,大学入試直前のこの時期は,対策は全てやり尽くした感覚があり,正直何を勉強していいのかわからなくなっていました。同じものを繰り返して復習し,感覚が鈍ることだけを防いでいたような時期でした。勉強時間もかなり減っており,1日6時間くらいしか勉強していなかったと思います。(学校は休みでした)
最後の1週間,ここだけは苦手だからしっかりやり直そうと決めて集中して勉強したのが江戸時代の文化でした。これこそは本当に山を張りました。
過去問を見たところ,日本史は全部で3題出題され,2題は近現代史と決まっていました。残り1題は,古代から江戸時代まで範囲のどこかから出題されます。過去問の出題順を眺めて,私は江戸時代に賭けたのでした。
さて,本番では江戸時代の社会と文化に関して出題されました。してやったりです。これがなかったら不合格になっていたと思います。
高校受験生でも,たとえば理科であれば「化学・物理・地学・生物」の4分野からバランスよく出題されます。地学分野であれば,地層,地震,火山,天気,天体(北海道では天体は範囲から除外)のどれかから大問が1つ作られるところが多いでしょう。
地学分野の苦手なところで,過去問を見ると最近出題されていない「地震」を集中して勉強しようとか。
社会の近現代史だけ再確認しておこうとか。
確率をもう一度やり直そうとか。
地震だとまったく出ない可能性もありますが,近現代史や確率だと確実に数点分の出題はあるでしょう。理科だと山を張る形になりますね。
しかし,苦手分野を再確認することで,数点は上がる可能性がありますし,そのわずかな得点が合否を分ける可能性もあります。
最後までどこを上げようかとよく考え,最善を尽くしてみましょう。
では。がんばってください。