志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

レッテル貼りしない

こんにちは。

 

はじめてお会いする子どもたちに対して,なるべく先入観を持たないようにしています。はじめてのクラスを持つとき,最初に一歩教室に入ったときの空気感を感じ取り,それで勝負しています。

空気感というのがわかりにくいと思いますが,教室に入っただけで,どんな子たちなのか,どんなクラスなのか伝わってくるものはあります。

 

以前に勤めていた塾で評判の悪いクラスがありました。ある附属校の生徒の一部は著しく態度が悪いとか,学級崩壊を起こしているとか,そんな噂を耳にしていました。

その教室のクラスを担当することになったとき,一緒に働いている先生方は好意で教えてくださったのでしょうけれど,Hくんには気をつけろとか,厳しくしないとダメだとか,こんなトラブルがあったとか,いろいろと聞かされました。

先入観は持ちたくないと,話半分で聞き流し,なるべくいつも通り振舞うことを意識して授業を担当しようと考えました。

 

結論から書くと,みんないい子たちでした。ただ,少しだけ勉強が苦手なのと,仲間で群れると悪いこともしたくなる年頃だったというだけのことでしょう。

 

最初に教室に入ると,1人だけゲームをしている子がいました。噂は聞かないようにしていたものの耳には入ってきます。すぐにHくんだとわかりました。私の存在に気がついているのにゲームをやりつづけています。注意して止めさせてから授業をはじめました。

 

授業の最初にルールを話します。会社としては禁止されていることですが,私の授業では,飲み物を飲んでもいいし,入退室自由だといつも通り伝えました。

Hくんは教室から出ていってゲームをすることもできますし,私もそれを許可したわけです。

結局,Hくんも含めて,誰も飲み物など飲みませんし,まして退出する子などいませんし,まじめに聴いてくれたわけです。

 

先入観をもって警戒しながら授業を始めていたとしたら,うまくいかなかったかもしれません。

レッテル貼りというのは信頼関係を築くのに邪魔になることが多いように感じます。

悪いレッテルであればなおさらで,こちらがそういう目で見ていることは相手に伝わるものでしょうから,相手を傷つけることにもなるでしょうし,信頼を得るなど到底無理ですね。

 

新学年になって教科担任の先生が替わったものも多いでしょう。

先生方の多くは,なるべく先入観を排除して,ありのままのあなたを見てくださるでしょう。内申点がよくなかった教科であれば,挽回するチャンスかもしれませんね。

 

では。