こんにちは。
なかなか写真に収めるのは難しいのですが,頻繁にキツネを目撃します。
自宅のそばではこの1週間くらいの間,連日キツネを見ています。
人間を見ても逃げることなく,完全に無警戒です。
人に飼われている犬ですか,というくらいにくつろいでいます。腹這になって完全にリラックスしていますね。
ちなみにこの辺りは人通りがあり,私以外にも周りに人はいます。それでも逃げないのは人間に慣れているからでしょう。もしかするとエサでももらえるのではないかと期待して待っていたのかもしれません。
夏期講習期間ですので,いつもとはちがって朝の時間帯に中島公園を通っています。
朝の時間でも,鴨にエサをあげているマナーの悪い方を見かけます。
鴨にしてみると,入れ代わり立ち代わりで次から次へとエサをくれる人たちがやってきているのでしょう。食べるのに困らないわけで,渡りをしなくなるのも頷けます。
キツネもエサをもらっている可能性は高いと思います。それで人にも慣れて居ついてしまっているのでしょうかね。
しかし,これらの動物たちは,野生で生きていく力を失っているかもしれません。食べるという面では,何不自由なく満たされているわけですし,人間のそばにいることで,外敵も寄ってこないでしょう。
以前に見ていた方で,この動物たちのような生徒がいました。
塾の難関クラスにいらして,週4回の授業があります。この方に私は社会科を教えていました。塾の授業も難しいため,その補習として週2回別の個別指導塾に通っていました。至れり尽くせりですね。さらに残った1日は家庭教師の先生に来てもらっていて,わからないところを1対1で教えてもらっていたそうです。
何もかも満たされていて,何でもかんでも周りが助けてくれて教えてくれます。
面談で,個別塾も家庭教師も止めなさいとベテランの先生がアドバイスしましたが,それでも受験までつづけました。結局,思うように成績は伸びず,第一志望には手が届きませんでした。
試行錯誤して苦労しながら理解していくこと,難問に手助けなく立ち向かうこと,自己分析して足りないところを伸ばす努力をすること…一言で言えば「自分で考える」ことをほとんどせずに済む環境で,考える力,自主性などが育たなかったのでしょう。
大学や社会で苦労するのではないかと,心配もしていました。今は成人されているでしょうが,お元気であることを願っています。
満たされていることは必ずしも才能を伸ばさないと,動物たちを見て,少し悲しい気持ちになりながら考えていました。
では。