志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

2022北海道公立高校入試の感想

こんにちは。

 

昨日,社会と数学については簡単に感想を書きましたが,他教科についても書いてみたいと思います。

なお,一個人の感想です。参考程度にお願いいたします。

大手塾さんからも講評が出るでしょうし,3月7日に,北海道核力コンクールさんから合格ライン予想も発表される予定です。

 

北海道学力コンクールホームページ

https://www.do-con.com/

 

国語

驚いたことに論説文の出題がなくなりました。「思考力を問う」,「実社会で役立つ」という方針の下,現代文の入試問題も改革が進められています。大学入試共通テストでは,契約書の文書を読ませる問題が出るかもしれないと,話題になった時期もあります。

いろいろと思うところはありますが,またの機会にしたいと思います。

 

カレーチャーハンの作り方を聞き取った文章があり,そこからカレーのレシピを作る問いがありました。こんなものを出題して,正しく国語力が測れるのかはなはだ疑問です。

この例のように,形式も大きく変更され,記述の分量が大きく増えました。

問題自体はごくごく簡単なものが多いと感じました。変な形式に戸惑わずに柔軟に対応できた受験生と,そうでない受験生に分かれそうです。差がつく問題でしょう。

内容自体はものすごく簡単なものの,記述が増えた分だけ,「やや易化」とします。

 

英語

国語もそうなのですが,裁量問題が廃止された影響で,全員に小問集合のようなものが課されています。この部分は得点がしやすく,そうした意味でも国数英は得点しやすくなった部分があります。

リスニングが35点分に分量が増え,うち18点分は問題文を1度しか読まない出題でした。

分量が多いわけではなく,また英文も難しくありませんので,問題自体は簡単だと感じます。しかし,こちらも記述が大幅に増えました。音読をしてたくさんの英文を暗記しているとか,英作文の練習をして添削してもらっていたとか,英作文の得手不得手により大きく差がつきそうな問題です。

難易度は「標準」的だと思います。

 

理科

ものすごく簡単になりました。問題文が複雑で,読解力を要するもの,思考力を要するものが多かったのですが,平易でわかりやすい問題文に改められていました。

基本的な問題が多く,しっかり勉強された方は高得点がとれたでしょう。

あきらかな「易化」です。

 

全体を通して見てみると,記述の分量が増えたことと,形式の変更の影響が小さくないと思われ,合格ラインは裁量問題だったところでやや低下,標準問題だったところでは低下するような気がします。

 

また,コロナの影響でしょうが,中3の最後の単元の部分は出題されていないようです。理科の天体,数学の三平方の定理と空間図形,英語の仮定法などは,意図的に出題を見送ったものと思われます。

入試問題は昨年末にはできていたでしょうから,それ以降に休校などがあっても対応できるようにとの目論見だったのでしょう。

 

では。

 

【3/7訂正】

○カレーチャーハン ← ×カレーライス

英語のリスニングの配点 ○35点 ← ×33点

 

2点訂正しております。

お詫び申し上げます。