志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

遅刻した生徒への対応

こんにちは。

 

遅刻をしてくると,なかなか教室に入りにくいものです。

学習塾の場合には,部活があったとか,何かの用事であるとか,さまざまな事情で遅刻してくる生徒さんが少なくありません。

授業中に,目立たないように静かにドアを開け,そっと空いている席に座ることになります。そして,何となくやっている箇所を察して,テキストを開いて途中から授業に参加することになります。

 

こんなとき,少しでも遅刻して教室に入る気まずさを和らげられないかと,大きな塾にいた頃は,授業中は入退室自由にしていました。「遅刻して入ってくるのも自由だよ」というメッセージですが,あまり効果はなかったでしょうか。

入退室自由にしても,みなさん真剣に授業を聞いてくださり,途中で出ていく生徒さんはいらっしゃいませんので,ほとんど意味がないわけです。年に1人くらい,本当に具合が悪いのでしょうけれど,静かに退室する生徒さんはいました。

他には,隠れてマンガを読むような子も稀にいましたが,「入退室自由だよ。他のところで読みなさい」と伝えると,気が引けるのか,マンガを読むのを止めて授業を聞くようになります。

入退室自由にはいろいろと効果はあったと思います。しかし,気まずい感じで入室しなければならないことの解決にはなりません。

 

落語家の林家三平さん(落語に詳しくないですが,昭和の時代の方です)は,落語の最中にお客さまに話しかけることがあったそうです。

遅刻して入ってきた方を見つけて,「あら,今いらしたの。ちょうどあなたが来る頃だと話してたんですよ。」などとお客さまをイジリ,笑いを取ることもしばしばだったそうです。

落語の話の筋からはそれますが,笑って楽しんでいただければ,それでいいとお考えだったのでしょう。

 

さて,授業で遅刻して入ってきた生徒さんがいた場合,何となく教室全体が変な空気になります。授業の本題からはそれますが,教室全体を和ませるためにも,遅れてきた生徒さんには話しかけることにしています。

ときには,今こんなのをやっているのだけれど,答はわかるかい?

などといきなり当てたり,

家が火事になって遅れたの?

などと突拍子もないことを聞いてみたりしています。

クラス全体が楽しく授業できるように,一瞬だけ授業からそれても,そちらのほうがいいように思っています。

 

では。