志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

必要な努力を怠らない

こんにちは。

 

インターネットのニュースで「伊沢拓司さんが運転免許の筆記試験に落ちたことがある」というものが流れてきました。

 

井沢さんは『東大王』などのクイズ番組で活躍されるタレントさんで,開成高校から東京大学へと進学されました。

そんな秀才でも運転免許試験に落ちたわけです。

 

運転免許の筆記試験ですが,おかしな引っ掛け問題が多いです。

 

・オートバイを運転するときは,危険なのでヘルメットを着用したほうが良い。

○か×か

 

これだと答は「×」です。

ヘルメット着用は「義務」だからです。

 

癖のある試験ですが,難しいか簡単かと聞かれれば,やはり簡単な試験でしょう。問題に癖があるので,こういう聞き方だと答は「×」になるだろうな,などと推測できる問題も多いです。

しかも90点以上で合格できます。私も1回で合格しましたし,教習所で少し勉強したのと,練習問題を何度か解いてみたくらいで満点近く取れました。

 

では,どうして井沢さんが落ちたかというと,ご本人ではありませんので詳しい事情は分かりませんが,やはり単なる準備不足だと思います。

必要なだけ勉強して必要なだけの力をつけなければ試験には合格しません。頭のいい人というのは,必要なだけの力をつけるために要する勉強時間・勉強量が少なくて済むだけのことでしょう。

井沢さんもほんの少し勉強すれば合格したはずです。それこそ,前日に2時間くらい問題集を解いて,教則本をさらっと読んで復習するくらいで十分だったはずです。油断なさってそれすらしなかったのではないかと思うのです。

どんなに頭のいい人でも,ほんの少しの必要最低限のことすらしなかったら試験にパスしないということです。

 

努力家という言葉があります。

人よりも多くの時間を費やしている方を努力家と評する向きがありますが,必要な努力量を常に確保しつづける人が本当の努力家であると思っています。

人よりも勉強量が少なくて済む方もいます。勉強時間が少なくて済む場合でも,確実に努力して課題をクリアしていくのであれば,それはすばらしいことでしょう。さぼって課題をクリアできない方も,現実には多いわけですから。

こうした方は費やした時間が少ないために,とくに学校などではあまり評価されないかもしれません。しかし,こういう人こそが高く評価されるべきだとも思っています。

社会に出ると過程よりも結果で評価されます。入試もそうです。結果が全てです。実社会と過程を高く評価しようとする学校とではギャップがあることは承知しておくべきでしょう。

 

極端な話ですが,100時間勉強して試験に失敗した人と,5時間しか勉強しないのに試験をクリアした人とでは,後者のほうがより「努力」したとも考えられます。

 

では。

英語のケアレスミスを防ぐには?

こんにちは。

 

ケアレスミスで細々と得点を落としやすい科目が英語でしょう。

高校受験生だと,英語でミスをしやすい最大のポイントは次の3つだと思います。

 

① 時制の間違い

② 冠詞の付け忘れ

③ 三人称単数現在形の「動詞+s」,「名詞の複数形+s」の「s」付け忘れ

 

試しにネットで検索をしてみました。

いろいろと対策は書かれていましたし,どれも似たようなものでした。

「自分がいつも間違えるポイントを試験前に再確認して頭に入れておく」

受験生にとってはこれが有効な対策でしょう。どこにでも書いてある一般論ですが,ポケットにメモでも入れておいて,英語の試験開始前に確認してからテストの臨むといいでしょう。

 

さらっといくつかのサイトを見てみたわけですが,どこにも書いてはいなかった1つの根本的な解決方法がりあます。まだまだ受験が先の方,進学後も勉強をがんばりたい方は試していただきたいです。

 

このブログでも何度も申し上げていますが,「音読」をしてください。

 

中学1,2年生であれば,英語の教科書がいいでしょう。今はちょうど学年末テスト前です。毎日テスト範囲の英文1周ずつ音読してください。もちろん前提として,単語も書けるし文法もわかっているし日本語にも訳せることが必要です。

英語のまますらすらと理解できるぞ,暗唱できるぞ,というくらいまで読み込むのが理想です。

中学3年生であれば,入試問題の中で気に入った英文を,やはり暗唱できるまで音読しましょう。

 

音読の効果はいろいろとあります。

1つには自然な英語,言葉としての英語の感覚が身につくことでしょう。感覚的なものですので,文章で説明しても伝わりにくいと思います。音読の効果は十分に音読をした人にしかわかりません。

 

日本語でも

「昨日は友達といっしょにお夜ごはんを食べます。」

と聞いたらおかしいとわかるでしょう。

「お夜ごはん」が冠詞の間違え,「昨日は…食べます」が時制の間違えです。

一言「気持ち悪い」と感じます。

 

英語でも,たとえば時制がおかしかったり,冠詞が付いていなかったりすると,「気持ち悪い」と感じるようになります。

単純に間違えた英文を読むと不自然だとわかるようになるのです。

 

日本語を聞いて「不自然」だと感じることもあるでしょう。どうして不自然なのか説明しなさいと言われても,多くの場合はうまく説明できないと思います。

それと同様に,おかしな英語も理由はよくわからないけれど「不自然」だ,間違えていると判断できるようになります。

 

これからは英語の4技能が求められます。音読は4技能すべてに対して効果的な学習法です。ぜひ試してみてください。

 

では。

答案を添削してもらおう

こんにちは。

 

高校入試に向けて,過去問がもっとも大切ですし,みなさんも演習と復習に勤しんでいることと思います。

 

さて,過去問を解いていて自分では○か×か判断できないことはありませんか。

ぜひ,積極的に答案を添削してもらいましょう。

学校の先生でも塾の先生でも快く引き受けてくださると思います。

 

国語ではたくさんの記述問題があります。

社会や理科にも短文で説明する問題があります。

数学では証明問題や解答の課程を記述して説明する問題がありますし,英語だと英作文がありますね。

 

こうしたものは,必ず信頼のできる第三者に見てもらうといいでしょう。

自分では「○」だと思っていたのに減点されることも,またその逆もあるでしょう。

勘違いによる減点を防ぐ効果もあります。

 

よくある間違いだと,次のようなものがあります。

まず,日本語の文法がおかしいものです。

苦手な子だと「ら抜き言葉」を使用していたり,「話し言葉」で書いていたり,「なので」を接続詞で使っていたり,…と,かなりのミスをしています。国語であれば減点される可能性が高いでしょう。

今「たり…たり…」と私も使いましたが,「たり」を単独で使用するのも正しい文法ではありませんね。

 

英語でもっとも多いのが,「because」の使い方の誤りです。

「why」の答として「because」で受ける場合や,「I like music because…」と二文を一文につなげるのが正しい使い方です。

「I like music. Because it is fun…」という使い方はできません。

他にも「時制」の間違え,「三人称単数のs,複数形のs」の付け忘れなどが多いです。

 

できる子だと,数学の証明で「丁寧すぎる」答案も目立ちます。

もう少し簡単でいいのに,びっしりと書いてしまいます。これも,簡略化して時間を節約する必要があります。

 

他にも,過去問集の解説がおかしいものもあります。解説を読んでわからないのであれば,単純に解説が悪い可能性もあります。積極的に質問していただくとよいでしょう。

質問できる,添削してもらえる,それが学習塾の最大のメリットの1つでもあります。

 

では。

目標点を決めよう

こんにちは。

 

北海道の公立高校入試は3月3日です。

もう1か月を切っていますし,2月は28日までしかありませんので,時間も限られてきています。

 

北海道の公立高校入試は300点満点で行われます。(来年からは500点満点に変更されます。)

自分の内申点との関係で,だいたい何点取れば合格できるかわかるでしょう。

学習塾などでは,昨年度入試までの各学校の合格者平均点や合格最低点などを把握していることと思います。

そうした情報も加味すれば,合格ラインは自然と見えてくるでしょう。

 

たとえば200点取れば合格できそうなのであれば,220点くらいを目指して科目ごとに目標点を決めてください。

「国語50点,数学40点,社会50点,理科35点,英語45点」と,自分の得意不得意で点数には強弱をつけるといいでしょう。場合によっては捨て科目も必要です。

 

科目ごとの目標点も「こうすれば取れるようになるはずだ」という具体的なビジョンがないといけません。それがないのに目標点だけ決めて闇雲に勉強しても達成は困難です。

 

まとめると

①合格点を知る

②科目ごとに実現可能であろう目標点を設定する

③科目ごとに目標点に到達するために必要なことを書きだす

④それらを粛々と実行する

全部やり切れば,絶対に合格できるはずです。

 

大学受験生の方にも,そうした手法は有効でしょう。

とくに難関大学を目指す高校2年生の方は,1年後の入試に向けて教科ごとに○点取るという意識は大切です。

まずは過去問を入手しましょう。さらっと目を通せば,その難しさに途方に暮れるかもしれません。しかし,そこがスタートラインです。どうやったら合格点を取れるのか,そのためにはどのような勉強をすればよいのか,今からでも1年後に向けて意識してみてください。

 

では。

似た人

こんにちは。

 

広島将棋センターという将棋道場があります。

映画化された伝説的な棋士村山聖九段などの多くのプロ棋士も輩出した有名な道場です。広島県での将棋の普及の中心としてもご活躍されています。

その道場が閉店するとニュースで知りました。新宿の道場につづいての悲報です。

news.yahoo.co.jp

コロナの影響で,全国の将棋道場がピンチなのでしょう。藤井総太二冠の大活躍で将棋ブームが訪れていますが,道場のような場所までは恩恵は届きにくいのかもしれません。

こうした道場がつぶれていけば,地方での普及に支障が出ることはもちろん,各種将棋大会の地方予選や将棋のイベントなども開催できなくなっていく可能性があります。

将棋界の未来を考えたとき,道場がつぶれることの損失は計り知れないですし,将棋界自体も生き残れるかどうかの正念場を迎えている可能性があります。

 

全国の将棋道場の総本山が千駄ヶ谷にある日本将棋連盟の道場でしょう。

私がはじめてここを訪れたときのことです。

千駄ヶ谷で降りようと総武線に乗っていると,車内に藤井猛九段によく似た方がいらっしゃいました。藤井九段は竜王のタイトルを獲得したり,藤井システムという一世を風靡した戦法を開発されたりと,ファンとっては憧れの大棋士です。

 

千駄ヶ谷に電車が着くと,その似た方も千駄ヶ谷で降りられました。

駅の改札を出ると,その方は信号待ちをしており,私があらかじめ調べておいた将棋会館の方向へ向かうようでした。

私は,何となくその方について行ってみようと思いました。

 

ほどなくして前方に木々が生い茂った場所が見え,近づいていくと,それが連盟の向かいにあることで有名な鳩森神社だとわかりました。

そのあたりでその方を見失ったのですが,すぐに将棋連盟にはたどり着きました。

 

将棋会館に入ってみると,先ほどの方の後ろ姿が見えました。まさかと思った次の瞬間,「藤井先生!」という明るい女性の声がしました。テレビで聞いたことのある声でしたので千葉涼子先生という女流棋士だとすぐにわかりました。

はじめて行った将棋会館で,なんといきなり二人のプロ棋士に遭遇したのです。

 

プロ棋士にも出会える場所,それが連盟道場なのですが,こちらもコロナの影響でお客様は減っているでしょう。

コロナで実際に困っている状況を目の当たりにすると,本当にどうにかしてほしいと切実に思います。

 

では。

凡事徹底

こんにちは。

 

昨日は甲子園について触れました。

また,以前には「バケモノ」という記事を書いています。対象をバケモノのように愛してのめり込む人たちが世の中には存在し,そうでなければ特定の分野で大成功することは難しいかも知れないと,そんなことを書いたと思います。

バケモノ - 志学ゼミナール塾長のブログ

 

かつて甲子園を沸かせた2人のヒーローがいました。

田中将大投手と斎藤佑樹投手です。田中投手が楽天に復帰したことが話題となっています。私も今シーズンの楽天の躍進を楽しみにしています。高校時代はお二人とも間違いなくバケモノでした。

しかし現在,田中選手と斎藤選手では,プロ野球選手としての実績に大きな差が付いています。怪我であるとかさまざまな要因があるのでしょうが,お二人の野球に向き合う姿勢,野球がバケモノのように好きかどうかの違いが根本にあるように思っています。

素人目線ですので,お詳しい方からすると,的外れなところがあるかも知れませんが。

 

田中将大投手の駒大苫小牧高校時代の野球部の監督が香田監督でした。香田監督は「凡事徹底」を指導方針に掲げていらしたそうです。当たり前のこと,基礎を徹底的に誰よりも懸命に鍛えなさいという意味でしょうか。

そんな香田監督は田中選手のことを「野球に向き合う姿勢がちがう」と誰よりも評価されていたそうです。田中選手は一時期はキャッチャーとして試合に出ていたようです。そこから努力してエースの座を勝ち取ったのでしょう。誰よりも真剣に野球に向き合ったのだと思います。

 

一方の斎藤選手ですが,素人目線ですし失礼ながら,当時から私はプロでは活躍しないと思っていました。

理由はただ一つで,大学に進学されたからです。

野球が大好きで,野球に真摯に向き合いたいと考えるのであれば,高校卒業後にプロ入りをする一択だと思うのです。大学進学というある意味での「逃げ道」を作るようではプロの中ではバケモノとして輝けないだろうなと感じていました。

 

しかし,斎藤選手もまだまだ先があります。北海道人として,今後の奮起を期待したいです。

 

香田監督の「凡事徹底」という言葉は,どんな世界でも当てはまると思います。もちろん勉強にもです。

たとえば,同じ問題を繰り返してやりなさいと指示したとき,本当にはじめてのつもりで真剣に向き合うか,どこかにもう答を覚えてしまっているしという甘さが残っているか,日々積み重ねていくと大きな差となるでしょう。

 

入試が近く,時間がないことも事実ですが,基礎基本を徹底することは最後まで疎かにしてはいけません。

 

では。

まずは生活

こんにちは。

 

春の甲子園の出場校が決定しました。

コロナの影響で開催できるのかどうかわかりませんが,ぜひ安全に実施していただきたいものです。

 

3人の元プロ野球選手が監督として甲子園に出場されるそうです。

1人は1998年横浜ベイスターズの優勝メンバーの島田氏です。ベイスターズファンなので覚えていましたが,久々にその名前を目にしました。お元気でご活躍されていると知り,うれしかったです。

 

東海大菅生の若林監督も元プロ野球選手だそうです。失礼ながら,プロ時代のことはまったく知りませんでしたが。

引退後に勉強なさって大学に入り直し,教員免許を取得されたそうです。大変な努力家であるのでしょうし,ご苦労もなさって監督として成功されています。ただただ尊敬の念をいだきます。

 

先日のテレビ番組で,若林監督と東海大菅生高校野球部の特集が組まれていました。

番組の中で若林監督が選手たちにおっしゃっていたことが印象に残りました。

「第一に生活が大切である。まずは生活をきちんとすること。

生活や性格がプレーに表れる。

生活がだらしがない奴は,肝心なところで大ポカをする。」

 

ですから,選手たちはもちろん高校生ですので,高校生の本分として勉強をしっかりとしなさい,授業中の居眠りなどはもっての他だともおっしゃっていました。

 

生活をしっかりし,人として自立することは,スポーツに限らず勉強においても大切なことでしょう。

自分の身のまわりのことや自己管理ができない方が,スポーツや勉強だけできるようになるとも思えません。まして,一流を目指すのならなおさらです。

 

部屋が汚くて机の上もぐちゃぐちゃに散らかってはいませんか。

スケジュールの管理が苦手で忘れ物が多くはありませんか。

 

思い当たるのであれば,まずはこうしたところから改善すると,少しずつ成績が上がっていくでしょう。

 

では。