志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

バケモノ

こんにちは。

 

バケモノと書きましたが,怪力乱神,魑魅魍魎の話ではありません。

世の中には上には上がいるというお話です。

先日,北海道新聞のコラムで,「いきものがかり」の水野良樹さんも同様のことを書いていらっしゃっいました。まさにその通りだと思いましたので,私なりの視点で書きたいと思います。

 

高校は進学校に入ることができました。入ってみて,それは当然なのですが,周りは勉強ができる子ばかりでした。英語は少し自信がありました。ところが,もっともっとできる子がたくさんいます。学年30番以内を取るのがやっとでした。

数学にいたっては,最初のテストで追試になるほどです。

そこでどうしたかというと,単純な話ですが努力をしました。成績は学年最上位にまで上がりましたが,自分が頭がいいとか才能があったとかそうした理由ではなく,ごくごく単純に勉強量が多かっただけのことでしょう。

この段階ではまだ努力できました。

 

大学に入ったときのことです。

当然ですが,もっともっと頭のいい子ばかりであふれていました。さらに,田舎から上京した自分は,同級生の中でもバカなほうだったと思います。中学受験から勉強し通しだった同級生に比べて,学力の厚みや深みが全然足りないのです。

ここで自分は勉強をしなくなりました。

中にはバケモノのように勉強ができて,バケモノのように努力する同級生もいました。自分はバケモノにはなれなかったのです。

 

しかし,高校時代には,自分はバケモノと周りからは思われていたでしょう。

大学生になった自分は,努力しつづけることができなかったわけです。

 

努力をする,一段高いところへと進む,そこではバケモノたちに囲まれている,そこでも努力して高いところへ進むと,そこではまたさらに強いバケモノたちに囲まれる,…

そんなことの繰り返しなのだと思います。どこまで進んでも努力しつづけられる人,努力の原動力として対象をバケモノのように好きな人こそが本当の天才だと思っています。

 

バケモノだった高校時代,文系のトップが私で,理系のトップだったバケモノがいました。彼も超一流の東京の国立大学に進学しました。そこでも彼はバケモノとなったと聞いています。大学時代には飛び級し,その後東京大学の大学院へと進んだそうです。今はある国立大で研究者をしていると知りました。

たゆまぬ努力をつづけ,今もバケモノでありつづけているのでしょう。単純に尊敬します。

 

修学旅行に行ったとき,夜の空き時間などには私はみんなと遊んでいたのですが,彼は静かに参考書を読んでいました。当時から努力量がケタ違いだったわけです。テストの成績では彼に負けることが多かったのですが,今考えると,勝てるはずはないですね。

 

勉強以外の道に進みたいとおっしゃる方もいます。

バケモノみたいに努力をつづけられる自信があるか,バケモノみたいに対象が大好きか,それだけは自分自身に問いただしてみるといいでしょう。

 

では。