志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

「数学」は暗記科目

こんにちは。

 

昨日のつづきで高校数学の勉強に関するものです。

高校で学ぶ「数学」は暗記です。勉強のやり方はいたって単純です。問題集を繰り返し解いてください。最低3周は必要で,5周くらいする方も少なくないでしょう。

 

こうしてパターン問題ごとの解き方を完璧に暗記することで,基礎問題は一目で解けるようになります。応用問題も基礎知識をいくつか組み合わせただけのものが多いですので,基礎が完璧であれば対応ができます。これだけ練習したのですから,計算ミスもなくなります。

 

塾・予備校で数学を受講する落とし穴はここにあります。

学校の問題集も塾の問題集も両方とも3周できますか?

 

学校のだけをがんばって,1冊を何周も解けばものすごく力がつきます。たぶんそのときには,塾で扱うような問題集もほぼ全部とけるだけの力がついています。

 

ところが塾も学校もとやってしまうと,どちらも身につかないままになる可能性が高いですね。2冊を2周ずつよりも,1冊を4周の方がずっと楽ですし,学習効果も格段に高いでしょう。

 

また,こちらは高校受験生が多い塾ですので,中学での数学についても書きます。

さすがに,そこまで反復する必要はないでしょう。

苦手な問題には印をつけておいて,時間を空けて2回目,3回目と解いてみる。

わからない問題を質問して理解したときには,自分だけでもう一度解いてみる。

これくらいで身につくものと思われます。

 

最後に,「数学」とかっこ付きにした理由ですが,学問としての数学は暗記ではないからです。あくまで,入試に適応するため,大学で学問を行う前に「道具」を揃えるための「数学」の暗記です。

 

では。

高校では学校の勉強が最優先

こんにちは。

 

今日から新年度がスタートです。

新高校1年生の方から連絡があり,春休みの宿題をお手伝いすることになりました。

高校内容の予習も宿題になっていますので,そのあたりがわからないのでしょう。

しかし,今からしっかりと勉強している証拠でもありますので,この方は高校でも心配はないでしょう。

 

さて,新高校1年生向けに,春期講習を行っている塾さん,予備校さんも多いですが,高校,とくに進学校での学習について,注意すべきことを書きたいと思います。

 

各学校には学力別に入学者が集まっています。当然ですが,すべての生徒さんを対象としていた小中学校までとはちがい,高校では生徒さんたちの学力に合わせて学習の難易度や進度が設定されています。進学校では高い質の授業が受けられますし,進むのも十分に速く,大学入試にばっちりと対応しているわけです。

 

学習塾や予備校については,中学校までは入試対策を行う場所,学校の学習を補完する場所で,塾の勉強がしっかりできれば入試は大丈夫だという考えで通われていた方が多いでしょう。

 

しかし,進学校では学校の勉強だけでほとんど完結すると考えてください。まずは学校の勉強を完璧にこなすことが最優先で,それだけでかなりの実力が身につきます。

塾が必須,塾に行かないと入試に対応できないと考えるのは,進学校ではまちがいです。

 

もしも,ものすごく得意な科目があって,学校の学習はすでに完璧で,プラスアルファでもっと発展的な内容を学習したい場合に,はじめて塾・予備校をご検討なさるといいでしょう。

 

また,進学校ではないとしても,まずは学校の勉強をがんばって基礎を固めることが最優先課題です。その上で,もっと成績を上げたいときに塾・予備校もお考えください。

 

もっともいけないのは,塾に通ったために,学校の勉強も塾の勉強もどちらも中途半端になることです。高校の学習は,量も多くて進度も速いため,一つひとつを完璧にしていかなければ,結局は何も身につかないことになりかねません。

 

しつこいですが,「学校の学習を完璧に」が高校で勉強がうまくいく絶対のポイントです。

 

では。

ニューロ・ダイバーシティ

こんにちは。

 

先日,「紙」の教材を使用しつづけますと書きました。

しかし,デジタル教材を否定しているわけではありません。デジタル教材にもメリットはあるでしょう。

 

たとえば,何らかの学びにくさを抱えている方にとっては,すばらしく学びやすい手助けとなる教材になり得るでしょう。

読み書きに困難があるのであれば,音声で本文を読み上げてくれたり,書かずにキーボードでタイプして入力できたりするもので学んでしかるべきですし,「紙」とちがって存分に能力を発揮できるかもしれません。

 

私と同じく化学物質過敏症を患っている方の中には,インクの臭いで体調を崩す方も少なくありません。印刷物である「紙」の教材は使えませんので,デジタル教材が力を発揮します。

 

多様性の時代に対応した教材がデジタル教材と言えるでしょう。

 

現代はニューロ・ダイバーシティ(脳の多様性)の時代です。

少数派だからおかしい,障害と見なされるのは,時代遅れの考えになっていくと思います。どのような特性をもっていたとしても,学びやすい環境が整備されていて,誰もがご自身に合った方法で勉強していけるようになるでしょう。(そうなると願いたいです)

デジタル教材はその第一歩だと感じます。

 

では。

春期講習がはじまります

こんにちは。

 

今日から春期講習となります。

お休みがイレギュラーとなりますので,通塾生のみなさんにはご案内済みですが,ご注意ください。

また,ブログの更新頻度が減るかもしれません。

更新がなくても生きていますのでどうかご心配なく。

 

春休み中は,夜の8時過ぎに新中3生の授業が終わるようにしています。

そのあと,10時くらいまでは質問タイムを設けており,質問,補習,自習など,自由に行えるようにしています。

授業以上に,こうした部分が学習塾の価値だと思っています。

積極的に活用なさる方は,当然ですがものすごく成績が伸びるものです。

 

また,卒業生の中には,高校から課される春休みの宿題で苦労なさる方も出てくるでしょう。

卒業,進学のお祝いとして,新高1生のための時間も設けています。

春の宿題をしっかりとこなし,高校生活についも学習面では順調なスタートをきってほしいものです。

 

中3の方も高1の方も,また他の学年の方も,ここからが新年度のスタートです。

実り多い1年となることをお祈りいたします。肝心なスタートをぜひがんばってください。

 

では。

紙への回帰

こんにちは。

 

教科書検定に関するニュースで,デジタル教材が増えていることがニュースとなっています。

学校でも1人に1台ずつクロムブックが配布され,デジタルで学ぶ機会が増えています。オンライン上で練習問題を解いたり,小テストを受けたりすることも少なくないようです。

教育界におけるデジタル化の傾向はますます加速しています。

 

学習塾においても,デジタル教材を取り入れいてるところも多いです。また,業界全体としても,学校に合わせてデジタル化が加速していくでしょう。

 

さて,私の考えですが,どれだけデジタル化が進んだとしても,私は現状の「紙」の教材を変えるつもりはありません。今のままの授業をつづけていきます。

以前にも書いたことがありますが,「入試問題は紙」です。これだけでも,紙の教材を使用する理由として十分すぎるでしょう。
紙の教材を使って,自分で鉛筆を動かして紙に書いていく,目も手もときには耳も活用して学んでいくわけです。やはりこれが学習の基本でしょう。

 

10年後,20年後になると思いますが,やはりデジタルではダメだねとなって,再び紙教材に戻ってくる日がくるでしょう。

他には英語の授業では英文法を重視していますが,こちらについても,日本の英語教育が見直されて,10年後,20年後に(こちらはもっと早いかもしれません)文法重視に回帰する日がくるはずです。

 

学校とちがって学習塾は簡単に選ぶことができます。

デジタルかアナログか,親御さんのお考え,お子さまの状況を見つつ判断していただくといいでしょう。

 

では。

2024年札幌開成適性検査Ⅰ大問1(5)解説

こんにちは。

 

時間があるので,札幌開成中の適性検査の解説を作ってみました。

2024年の適性検査Ⅰの問題です。平易な問いが多く,困るとすれば大問1(5)と大問2(5)でしょう。それぞれ大問の最後の問いです。

 

大問1(5)は次のように解けます。

 

まず,発表時間の表をうめ,整理するために表を作ります。

以下,条件に合うように,表に○・×を書き入れていきます。

たとえば,Eは「発表を10時15分までに終えたい」という条件があり,2番目の発表でも10時19分終了なので,1番と決まります。表には次のように書き込みます。

当てはまらないところに「×」も書くのが大切です。つづきも順に行っていきます。

 

Bは「最後の発表を希望」とあるので,表は次のようになります。

新しく書き込んだところは「赤字」にしてあります。

「低学年(1・2年生)がいるチームは,11時30分前に発表を終える」とありますので,C・F・G・Jは7番目までで,8番目以降ではないとわかります。

 

Dの「発表を11時までに終えたい」から,6番以降はだめだとわかります。これと,Hの「8番から10番のどこかを希望」とⅠの「1番から3番のどこかを希望」も表に書き入れてみます。

 

ここで「器楽合奏のチームは,(中略)発表を連続で行うとあります。」

器楽合奏はGとHで,セルに色をつけてみましたが,連続で行うにはGが7番,Hが8番しかありません。

たてと横に「×」を加えます。

すると9番目に発表を行えるのはAだけとなります。

また,Jは「器楽合奏の直前か直後の順番を希望」とあり,6番と決まります。


残りは,C・D・F・Ⅰが決まっていません。CとFには同じ児童がおり「間には他の2チーム以上の発表を入れる」必要があります。

CとFのどちらかが2番,もう一方が5番となります。CとFは3番,4番ではなく,DとIは2番,5番ではありません。表に書き込んでみます。


したがって,Ⅰは3番とき決まり,Dは4番と決まります。

CとFの順番はどちらでも正解となります。


表を作れば簡単に解けますし,この方法を知らないと,解くのは無理ではなかろうかと思います。私立入試とちがって,公立中高一貫校は運だというような誤解も少なくないようですが,適性検査だからこそ,勉強量で差がつくと思っています。

では。

発芽

こんにちは。

 

今週は,春期講習前で授業なしにしています。

入試の結果報告があったり,教室を片付けたり,春期講習の準備をしたりと,のんびりと過ごしています。

こういう時期にも,ご自宅で勉強したり,教室に勉強しに来たりする生徒さんはいらっしゃいます。新たな受験生たちの指導がスタートするわけですが,こうした姿勢の彼(女)らはうまくいくものです。

 

さて,新年度のスタートということで,またお花を育て始めました。

昨日,発芽したひまわりです。

苗の画像のようです

ほかに,今年ははじめてコスモスを植えてみました。こちらの生長も楽しみです。

また,テーブル椰子の花穂も生長しています。これの開花も待ち遠しいですね。

 

新年度のスタートを前に,気持ちを新たにしました。

1年後,みんなが笑顔でいられるよう,日々精進してまいります。

 

では。