こんにちは。
時間があるので,札幌開成中の適性検査の解説を作ってみました。
2024年の適性検査Ⅰの問題です。平易な問いが多く,困るとすれば大問1(5)と大問2(5)でしょう。それぞれ大問の最後の問いです。
大問1(5)は次のように解けます。
まず,発表時間の表をうめ,整理するために表を作ります。
以下,条件に合うように,表に○・×を書き入れていきます。
たとえば,Eは「発表を10時15分までに終えたい」という条件があり,2番目の発表でも10時19分終了なので,1番と決まります。表には次のように書き込みます。
当てはまらないところに「×」も書くのが大切です。つづきも順に行っていきます。
Bは「最後の発表を希望」とあるので,表は次のようになります。
新しく書き込んだところは「赤字」にしてあります。
「低学年(1・2年生)がいるチームは,11時30分前に発表を終える」とありますので,C・F・G・Jは7番目までで,8番目以降ではないとわかります。
Dの「発表を11時までに終えたい」から,6番以降はだめだとわかります。これと,Hの「8番から10番のどこかを希望」とⅠの「1番から3番のどこかを希望」も表に書き入れてみます。
ここで「器楽合奏のチームは,(中略)発表を連続で行うとあります。」
器楽合奏はGとHで,セルに色をつけてみましたが,連続で行うにはGが7番,Hが8番しかありません。
たてと横に「×」を加えます。
すると9番目に発表を行えるのはAだけとなります。
また,Jは「器楽合奏の直前か直後の順番を希望」とあり,6番と決まります。
残りは,C・D・F・Ⅰが決まっていません。CとFには同じ児童がおり「間には他の2チーム以上の発表を入れる」必要があります。
CとFのどちらかが2番,もう一方が5番となります。CとFは3番,4番ではなく,DとIは2番,5番ではありません。表に書き込んでみます。
したがって,Ⅰは3番とき決まり,Dは4番と決まります。
CとFの順番はどちらでも正解となります。
表を作れば簡単に解けますし,この方法を知らないと,解くのは無理ではなかろうかと思います。私立入試とちがって,公立中高一貫校は運だというような誤解も少なくないようですが,適性検査だからこそ,勉強量で差がつくと思っています。
では。