こんにちは。
昨日は将棋を指してきました。
初心者の小学1年生の子と指す機会があり,王様と金と歩だけで指したのですが,ポイントのところではヒントを出したり,変な手を指したら考え直してもらったりして,上手に負かしてもらいました。
八枚落ちという手合いで,初形はこのようなものです。
こんなの絶対に勝てそうだと感じる方も多いでしょうが,実は,初心者の方が上級者の方に勝つのはものすごく大変です。
負けたら将棋が嫌になってしまう可能性もありますので,こうした手合いで初心者の方と指すときには,上手に負けてあげるように心がけています。
勝つと楽しい,楽しいからつづける,つづけるから強くなる,という好循環が必要でしょう。とくに初心者の方は負けることが多いわけですから。
女流棋士を引退されて,今はタレントとして活動されている竹俣紅さんがまだ初心者だったころ,この手合いで何度か私と将棋を指したことがあります。もっとも,あちらは覚えていらっしゃらない可能性が高いでしょうが。そのときも,全部負けてあげました。「おお,強いねえ」,「これは良い手だねえ」などとほめながらですね。ごくごくわずかでしょうが,ぼくがそうしたことが,竹俣さんが将棋を強くなっていく栄養になったとすればうれしいことですね。
今では,1回くらい勝っておけば記念になったかな,などと考えなくもないです(笑)
勉強についても,同じようなことが言えるのだろうと思います。
苦手な子どもの指導ですね。問題が解けない,わからない,テストでもいい点が取れないというのは,将棋で初心者が負けるのにも似たところがあるでしょう。
少しでもできるようになったらほめてあげる必要があるでしょう。根気よく教えることは,将棋でいうと,勝ちたい気持ちをぐっとこらえて負けてあげることに似ているかもしれません。わかるようになる喜びを感じてもらい,自分もやればできるんだという自信をもってもらうことが,苦手な子にとってもものすごく大きな力となるでしょう。
そうやって,少しでも勉強が楽しくなれば,自然と勉強時間も増えていくでしょう。がんばったらできた,成績が上がった,それで楽しくなったから勉強時間が増えた,そしてまた伸びていった,というような好循環ができると最高ですね。
さらに,勉強で自信を持てること,苦手なものを克服できたという成功体験は,人生において勉強以外の部分でも大きな意味をもつでしょう。成績が上がることよりも,こちらのほうが,むしろ大切なことなのかもしれません。
この塾でも苦手な子を対象にしたクラスをつくりました。ご興味がおありの方は,体験授業だけでも受けてみてください。何かが変わるきっかけになるかもしれません。
では。