こんにちは。
先日,水族館に行ってきました。
トドやオットセイ,イルカのショーも見てきました。
このあたりはすごく特殊な感覚のように思うのですが,ショーで芸をさせられている海獣たちを見ると,すごく憐れな気持ちになり,かわいそうで見ていられなくなります。楽しむどころではないですね。
私が幼いころですが,お祭りに行くと必ず「カラーヒヨコ」というものが売られていました。ラッカースプレーか何かでカラフルに色づけされたヒヨコが商品として並んでいたわけです。
昔はどの小学校でも鶏を飼っていたように思いますが,お祭りの翌日になると,たいていは学校の鶏小屋に2~3羽のカラーヒヨコが捨てられていて,毎年,毎年,問題になっていました。
このヒヨコたちですが,スプレーで乱暴に色づけされるわけですから,ふつうはすぐに死んでしまうそうです。
今,カラーヒヨコが売られていないのは,動物虐待に当たるという理由らしいです。時代の変化で消えていったわけですね。カラーヒヨコにされていたのは,卵を産むことができないので,全部がオスのヒヨコです。今,オスのヒヨコたちがどうなっているかというと,調べてみたところ,残酷ですが処分されているそうです。
オスのヒヨコたちをどうしてあげるのが一番いいのか,それは難しい問題ですね。
さて,海獣たちのショーですが,これも場合によっては虐待と考えることができるかもしれません。
詳しくはないのですが,イルカとクジラ(大きさが違うだけで同じ種類の哺乳類です)は知的な動物であると欧米では考えられていて,そのために捕鯨は激しく非難されているようです。こうした文化圏の方たちからは,果たしてイルカショーはどのように見えているのでしょうか。
今,書いていて思い出したのですが,最初にオットセイのショーがあり,少し間があって次のイルカショーが始まったのですが,オットセイのショーだけを見て,出て行かれた欧米のお客さんがいらっしゃいました。
そういうことなのかもしれません。
近い将来,日本の水族館で海獣たちのショーが見られなくなるかもしれません。イルカのショーは真っ先になくなりそうに思います。
イルカショーには3頭のイルカが出演していたのですが,ショーの最後に,イルカが尾びれを振って「バイバイ」をしてくれました。
水族館にとっては失敗なのでしょうが,中央にいた1頭だけは,飼育員の指示に従わず,尾びれを振りませんでした。のんきに「えさをちょうだい」とでも言いたげな顔で飼育員を見つめていました。
最後のバイバイはやり直しになり,再度,イルカたちに指示が出されたのですが,やはり中央の1頭は尾びれを振ることはありませんでした。
そののんきな表情をしたそのイルカが自分には救いのように感じたのでした。
では。