こんにちは。
千葉県では台風の被害により,今も多くの方たちが困難を強いられています。
被災された方たちにお見舞いを申し上げるとともに,一日も早い復旧を願っております。
この台風のニュースですが,いろいろと考えなければならないことがあるように思います。台風の被害がメディアで大々的に報じられるようになるまで,台風の上陸から2日程度のタイムラグがありました。この2日間の間も,被災者の方たちは大変な思いをされていたことでしょう。停電が起き,断水がつづき,家屋が倒壊,半壊した方もいらっしゃいます。それがほとんど報道されていなかったわけです。
台風被害がテレビで大きく取り上げられるようになったとき,
「あれっ,台風は何日か前のことだったよね。もう,落ち着いたよね。それがこんなことになっていたとは!」と,驚かれた方も少なくないと思います。
私自身は,SNSを通じて被害の断片を知ることができていましたので,なんとなくですが,ものすごい被害が出ていて,かなり大変なことになっているのではないかと思っていました。ただ,インターネットを日常的に使用されない方は,そんなことを知るすべもなかったでしょう。
では,報道されなかった空白の2日間に,どんなニュースが流れていたかというと,1つには安倍改造内閣についてのニュースです。ほかには,お隣の国の汚職について,疑惑のタマネギ男がどうだこうだと,大々的に報じられていました。
災害対策本部をいの一番に設置して被災者の救援に当たらなかった政府,被害の状況をなぜか報じなかったメディアに,被災者の方たちは見殺しにされていたと感じなくもないです。
自己批判になりますので,メディアでこの問題が取り上げられることも,この先決してないでしょう。
ここ数年ですが,世界がおかしな方向に向かっているような気がしています。
そのうち,大きな戦争が起きても不思議ではないように思います。
昔からですが,報道が必ずしも公正で中立であるとは限りません。現代では,メディアがある程度の信頼できる事実を伝えていることは確かでしょうが,あえて伝えない事実もあるということもまた真実でしょう。
報道されている事実だけで世の中全体のことを判断しようとすると,実は報道されていない事象がたくさんあって,まったく実態がつかめていなかったということにもなりかねないでしょう。今回の台風被害でもこのことはよくわかりますね。
小学校でも,中学校でも,メディアリテラシーについて勉強しますが,よほど注意してメディアを利用していかないと,ますます社会が人々を不幸にする方向へと向かっていってしまうような気がします。
では。