志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

そっちのほうが汚い

こんにちは。

 

新型肺炎の影響でマスクが手に入りにくいですね。

本当に必要な方の手に渡っているのかどうか心配もしています。医師,建築作業員などの職業的に必要な方,アレルギーやぜんそくなどでマスクが手放せない方も少なくないでしょう。とくに今時期の本州では花粉症の季節でしょう。マスクがないと本当につらいものです。

 

テレビなどを見ていて感じるのは,マスクさえしていれば大丈夫と誤解している方が多いのではないかということです。

たぶん,一番汚いのは「手」でしょう。アルコール消毒もそうですが,石鹸できれいに手を洗うことが効果的なようです。ただ,手が汚いということをわかっている日本人の方は意外にも多くはないようにも思います。

 

このあたりは日本人の広い意味での「宗教観」も影響しているのかなあと考えながら報道を眺めています。「穢れ」という日本人の伝統的な意識と,「科学」にもとづいた冷静な判断との区別がついていない可能性があるでしょう。

 

手が汚いというと,このようなことを考えました。

大人数で食事をするときのことです。使っているお箸を逆さにもって,口をつけていたのとは反対側でお料理を取り分ける方がいらっしゃいます。

しかし,口をつけた部分よりも手でもっていた部分のほうが「科学」的には絶対に汚いはずです。口をつけた部分はある程度は唾液で殺菌されているでしょう。一方で,さまざまなものを触って雑菌だらけの手でもっていた部分は想像もしたくないくらいに汚いはずです。

これも,口をつけた部分は「穢れ」ているという伝統的な宗教観の影響であるように思います。

ちなみに,こんなことを考える私ですから,箸を逆さにしてお料理を取り分けてもらうのは大嫌いです。それこそ,「汚い」と思って食べたくなくなります。

 

新型肺炎については,いろいろなことがわかってきています。医療設備の整った日本では,死にいたるケースはごく稀でしょう。それこそ,インフルエンザとほとんど変わらないくらいかもしれません。

「科学」的に考えて,もう少し冷静に落ち着いて行動する必要だけはありそうですね。

 

では。