志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

長期お休みする小学生

こんにちは。

 

中学受験をする小学生の話です。

おもに関東での経験です。北海道では少々事情が異なっています。

 

関東では,2/1に中学入試がはじまります。2/3が公立中高一貫校の試験です。中学受験生たちの多くは,2/1から2/5くらいまでびっしりと入試日程を組みます。場合によっては,午前入試と午後入試で1日に2つの入試を受ける場合もあります。

したがって,中学受験がさかんな地域では,2/1にはほとんどの子が学校を休み,10人弱のクラスで授業をすることも珍しくないそうです。2/3だと,公立一貫校を受ける子たちもお休みするので,さらに出席者は少なくなります。

 

入試当日だけではなく,入試直前の期間にも学校をお休みする子が多いです。

学校(つまりは人混み)に行ってインフルエンザに罹れば入試は詰んでしまいます。もちろん,1/31まで元気に登校する受験生もいるのですが,入試本番の1週間くらい前からお休みする子がもっとも多いように思います。(それでも塾の授業には来ます)

中には冬休み明けの1/10くらいからずっとお休み子もいます。

中学受験生にとっては小学校の授業はすべて習った内容で,さらにはレベルも簡単すぎるのですから,家で勉強をしていたほうが入試だけを考えるならはるかに時間を有効に使えるわけです。

 

誤解のないように書きますが,「休みなさい」と学校に行かないことを奨励しているわけではありません。

男の子に多いのですが,学校で友達とはしゃぐことが精神面の健康のために必要で,長期間のお休みが逆効果になる子もいます。

倫理的にも学校をお休みすることはいいとは言えませんね。

 

北海道では1/7~1/10くらいに中学の入試日が集中します。雪が降る北海道では冬休み中です。そのために,学校をお休みするようなことが発生しません。

 

今年はコロナの影響で全国の学校の夏休みが短くなります。

内申点という「人質」を取られている中学生にはできないでしょうが,「人質」がない私立中学の受験生たちは,果たして学校に行くのでしょうか。

今年の場合はコロナに感染するリスクも負っています。

首都圏や関西を中心に,ものすごい数の中学受験生たちが,本来は夏休みであった期間の学校をお休みすることになるのではないとか思っています。

中には,コロナにかこつけて,今の時期にも学校を休んで自宅で勉強している中学受験生がいるかもしれません。

 

どうするのか,それは最終的にはご本人とご家庭の判断ですが,今も感染が収まっていない東京や北海道の中学受験生たちは,夏休み中の小学校に行かないほうが得策のようにも思います。難しい判断ですので,絶対に正しいとは言えませんし,個々の状況によって正解は異なるでしょう。

また,たくさんの小学生が学校をお休みした場合,夏休みを短縮した意味はあったのかどうか,行政の対応も問われることになるでしょう。

 

では。