こんにちは。
本日は,ある私立高校のオンライン説明会に参加いたしました。
充実した教育内容ですし,説明会をオンラインで開くノウハウがあることでもわかるように,コロナによる休校期間中でも,ICTを活用してほぼカリキュラム通りにすべての科目の学習を進められたそうです。
先生方の努力も素晴らしいものだと感じました。
説明会の中で,気になったお話があります。
1つ目は,「中学校時代の学習の摘み残しがあると,高校でもそれが足を引っ張ってしまって成績が上がらない」ということです。
2つ目は,「ランク(内申点)がインフレしている」ということでした。ランクが高くても,入試の当日点が取れない方が増えているのでしょう。合否は当日点を重視して判定されるそうです。
実際,入試結果を見ても,結構な数の不合格者が出ています。ランク(内申点)が足りていても,当日点が取れなかった方が多かったのでしょう。また,入学後の勉強でも困ってしまうことが多いため,当日点を重視して合否を判定されているのだと思います。
いろいろと原因はあるのでしょうが,その1つとして,これはどちらも,札幌市内の中学生が全体として学力が低下しているためだはないかと考えます。
この学校からは,難関大学にもたくさんの生徒さんが合格されます。そうした上位校でも中学時代の学習が不十分な生徒さんが少なくないですし,それでも難関高校に合格できてしまう現状があると考えることはできないでしょうか。
ランクのインフレにしても,絶対評価ではあるものの,以前の世代と比較して勉強ができない子でも高い内申点が取れるようになった,つまりは世代として学力が低下していると見ることもできないでしょうか。
もちろん,ほかにも原因はあるでしょうし,私の推論が正しいとは限りませんが。
世代としての学力低下は東京でも感じていたことです。
日本全体としての教育力が低下していっているようにも思います。一言でいうと,社会の変化が原因なのでしょうが。
教育は一国の潜在成長率に大きく影響します。国家予算でも教育費は削減されていく方向です。将来の日本はどうなるのだろうかと,心配もしています。
では。