こんにちは。
今日書くのは20代の頃のことです。もう20年近くも前になります。
現代とは少し時代が違っていたかも知れません。街中で,見知らぬ人が迷惑行為をしていた場合に,迷惑だと注意なさる方もいらっしゃいました。
ずっと昔は当然のように行われていたのだと思います。それが時代の変化にともなって,やらなくなってきたのでしょう。その傾向が年を経るにつれてますます強くなっているというのが正確なところでしょう。注意しないのではなく,「できない」「避ける」というのが正しいのかもしれません。
アブナイ人も多く,注意したら何をされるかわかりません。しばしば注意したことで暴行を受けるなどした事件もニュースになります。
中央線に乗っていました。始発の東京駅で座席に座って出発を待っていたときだった思います。座席をつめずに大股を開いて座っている中年のサラリーマンがいました。そこに初老の男性がやってきて,その中年男性を注意したのでした。
これだけならよくあることですが,その後のことが印象に残っています。
初老の男性は私の隣に腰掛けると,私に声をかけてきたのでした。
電車のような誰も知り合いがいない場所だからこそ,その人の人となりがわかりるんだ。あなた(私のこと)のように迷惑にならないように縮こまって座っている方こそ,大きな人間なのだろうね。態度がでかくて大股を開いているような人間にはロクなやつはいない。
そんなことを言われたと記憶しています。
どうして私に話しかけてきたのか,それはよくわかりません。
ただ,電車の中でその人の本性みたいなものが露呈しているのは事実かもしれません。誰も知り合いがいないと思って完全に油断しています。
ぼーっとスマホをいじっている方が今は多いでしょうか。中には公序良俗に反するようなものをスマホで見ている方もいらっしゃいます。化粧をしている方,パンを食べている方,ひどい音漏れでウォークマンを聴いている方,…迷惑をかけている方も少なくありません。
知り合いがいない空間だからこそ,節度ある行動を心がけたいものですね。
そういうのが人間の品格を形作るのではないかと思います。
では。