志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

隠蔽

こんにちは。

 

大切な情報を隠蔽するとこは,不信感につながって結局は損すると思っています。

以前に勤めていた塾でのことです。

本部の教室で「事件」が発生しました。

ある生徒の傘が盗難にあったそうです。ところが,その生徒さんに対してのある職員の対応が非常にまずかったようです。防犯カメラの映像を確認して犯人は特定できたらしいです。

しかし,犯人(通っていた生徒です)はそれを認めずに傘も返さないし謝罪もしない。よりによって防犯カメラの映像を被害者に見せたらしい。犯人はわかっているのに解決しないわけで,被害者は憤慨する。

問題はこじれ,被害者の親御さんから訴えられそうになってしまったそうです。

 

この事件の内容は,「そうらしい」というだけで,私が知りえない情報です。すべて隠蔽されていたからです。風の噂で断片的に知りえた情報をつなぎ合わせて全体像がなんとなく見えてきました。

 

ある日,気がついたら,何の発表もなくその職員さんが降格になっていました。新年度の人事では本部から別教室へと左遷もされました。

 

始終そのような具合で,本部のエライ人たちは保身ばかりを考え,本部であった問題は隠蔽する。別の教室で問題があると,つるし上げるようにして糾弾する。

会社に対して不信感を抱く方が多かったのは事実です。とくに,つるし上げられ方,その教室などはなおさらでしょう。隠蔽しても誰も得をしていないことだけは確かだと思います。

 

最近,コロナウィルスの感染拡大が止まりません。

学校関係でも多くの感染者が出ています。学習塾でもそうです。先日,クラスターが発生したある高校は,そのことを情報公開しませんでしたし,市でも学校名の公開は避けています。隠蔽したわけです。しかし,風の便りで何となくどこの高校なのかは知れてしまうものです。

クラスターにはならなくても,感染者が出た学校も少なくありません。そのことを情報公開してイベント(学校説明会などが目白押しです)を中止にする学校もあれば,隠蔽した上で「コロナの感染拡大の影響」などと理由をつけて中止にしている学校もあります。(もちろん,純粋に感染拡大防止のためにイベントを中止にした学校も多いです。)

長期的な視野で考えたとき,情報公開をした上で適切な対処を行う組織と,徹底して隠蔽する組織とでは,どちらが信頼されるでしょうか。

 

いじめであるとか教員の不祥事であるとか学校でも問題が起きることがあります。隠蔽されたのでは改善は見込めないでしょう。ですから,今回のコロナの問題でまずい情報を隠蔽する学校であれば,積極的には生徒さんたちにおすすめできないなとは感じるわけです。

 

情報公開できない理由の1つに差別や偏見があるでしょう。どうすべきなのは判断は難しいのですが,差別を生む日本社会の構造が改善されてほしいなと願うとともに,少なくとも私はきちんと情報公開しようとは考えています。

 

では。